3: 誕生日や断乳、第二子出産などの赤裸々日記

子どもが初めて迎える1歳の誕生日や、親子にとって初めての試練となる断乳など、お母さんにとっても思い入れの深くなる出来事については、その当時の気持ちがそのまま綴られている日記から抜粋記載されています。

「長女を出産したときは“私の一部が出てきた”という感覚だったな。今日生まれてきた次女は“神様から与えられたもの”という感覚」

こんな言葉は、体験した人のリアルな表現ですね。次女の出産直前にひどかったという、足のむくみの写真など、大変だったことも書かれています。2歳の長女が次女の出産に立ち会った話などは、笑いと感動が織り混ざった名コラムです。

4: 言葉のプロが選ぶ“お気に入り絵本”紹介も!

アナウンサーのおうちに生まれた子ってどんな本を読んで育つのだろう、と気になりませんか?

長女が好きな時間は、絵本を閉じた後にパパが静かな声で空想のお話を続けて夢の世界に連れて行ってくれることだそうです。

一方、彩さんも読み聞かせの工夫をしていて「抑揚をつけて情感たっぷりに読んでしまうと、子どもはかえって興奮して眠れなくなることもあります。夜の読み聞かせは、あえて単調に読んだり……」、「聞かせようと思って大きな声で読むのはNG。むしろ声を小さめにすると聞こうとする力が集中してくる気がします」など、日によって読み方を変えているとか。

お気に入りの絵本を紹介するページも。彩さんも子どもの頃好きだった『ないたあかおに』(偕成社)、0歳から親しめるしかけ絵本『どうぶつぶっく』(主婦の友社)、五味太郎さんの『きんぎょがにげた』(福音館書店)、おねえちゃんになった長女と重なり彩さんが号泣してしまうという『ちょっとだけ』(福音館書店)など、絵本であふれかえっているという本棚から厳選した絵本の紹介コーナーはママにとってお役立ちのページです。

5高島彩さんの“本当に必要なベビーグッズ10”

「長女の妊娠中、夢と不安がないまぜになってたくさんそろえたベビーグッズ。買いそろえる楽しみも味わいつつ後で後悔したものもたくさんありました」

これも新米ママあるあるですね!

本当に必要なものと、役に立つものが明確になってきたという彩さんが実際に使って便利だったグッズが写真付きで10点紹介されています。

予想外に重宝したのは『nanan』のチェンジングマットで、「おむつ替えや着替えなどに便利。取り外し可能なシートは、すぐにお洗濯もできて利便性も抜群」とのこと。

Bonpoint』の半袖ボディオール7枚セットは、「曜日の刺しゅうが可愛い肌着セット。服の下から見えてもサマになるので、いまだに毎日着せています。正直お高いのですが、確実にモトは取れる!」とあったので、気になって調べてみると2万円(!)。

子どもの肌着で2万円……。心から驚きましたが、とても良質な品なのだなということも分かりました。

すべてのママは、子どもを産み育てる前の自分と変わりゆく自分を持ち合わせていますね。新しい自分を発見し毎日驚きながらも、それを楽しんでいく力を育んでいくことがママの笑顔をキープするのに重要なのかもしれません。

高島彩さんも「育児でこんなに自分が変わるなんて!」と書いています。この本から自分と同じ悩みやストレスを共感する人もいれば、「こんな風に前向きに明るく子育てできたらいいな」と元気付けられる人もいるでしょう。

「そうは言っても華やかすぎるわ、この生活」という感想も当然あるでしょうが、実際に読んでみると「どんなママでも、それぞれがんばっているのね~」と思えることでしょう。少しでも興味が湧いたら、ぜひ書店にて手に取ってみてください。

ライター。山羊座のA型は、どの占いを読んでも「真面目でガンコ」と出てくることに疑問を持ち、マスコミ業界を目指す。テレビ局報道番組ディレクター、テレビ誌編集を経てライターの道へ。現在、2人の男児を育てながら、大好きなテレビは一旦、作る側から見る側に移行。理想のタイプは岡本太郎。