「2020年より大学入試が変わる」という話を聞いたことがある親御さんは多いことでしょう。

その内容は、まだ未確定なことが多いのですが、大学入試センター試験(通称:センター試験)が廃止されて、新テストの「高等学校基礎学力テスト(仮称)」「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」がスタート。

試験には総合的な能力が問われるものも。

理科の問題にも関わらず、国語の文章読解力や英語の読解の能力が求められたり、数式を解かないと社会の問題が解けなかったりと、その仕組みは煩雑に。全ての能力をフル動員して問題を解いていくような試験が行われる予定です。

2016年4月の時点で中学2年生以下のお子さんは、その影響を少なからず受けることになるでしょう。

「こういった変化にも柔軟に対応できるお子さんを育てたい」、どのお母さんもそう願っているかと思います。しかし、時にそんな思いが過剰になり、お子さんに過干渉するケースも見られるようになりました。

今回は、昨今の母親と息子さんとの“近すぎる関係”の問題点、また、その解決方法のヒントを探りたいと思います。

息子と一緒に買い物や美術館や映画に出かけるお母さん。なかには、海外旅行にも出てしまう親子もいます。

これまでなら恥ずかしくてお子さんの方から敬遠していたことも、いま20歳前後のお子さんにとって、以前ほど嫌ではないようです。

経済的に不安定な時期に育った彼らにとって、その費用を負担してくれる母親の存在はありがたく、一緒に過ごすことにアレルギーがないことが多いのです。

博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーである原田曜平さんが、彼らのことを、「ママっ子男子」と命名したことで、こういった距離の近すぎる親子の関係が知られるようになりました。

また、中学生になった息子さんと一緒にお風呂に入る親もいるようです。これには少々の驚きがあります。

母親としては、一緒に入ることで家事を手っ取り早く済ませるメリットが考えられますが、息子さんも異性を意識する年齢にあるので、いつまでも一緒にお風呂に入るのはどうかと思います。

「母親の男のへの過干渉」に対して警鐘を鳴らしてきた人がいます。書籍『新男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』の著者であり、教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんです。

松永さんの元には、多くのお母さんと息子さんが訪れますが、この10年の変化として、男の子がもつ「際限なくチョロチョロする能力」「余計なことをする力」「とんでもないことを思いつく力」が弱くなっていると同書で語ります。

その原因が、母親の過干渉なのです。

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