「富霸王豬腳品餐廳」豬腳(ズージャオ)のふくらはぎ部分の肉「富霸王豬腳品餐廳」豬腳(ズージャオ)のふくらはぎ部分の肉

海外旅行の渡航先として、ここ数年で一気に人気トップの座まで上りつめた隣国、台湾。近い、安い、言葉が通じやすいなど、渡航先として選ばれる理由はいろいろあるが、最大の魅力はその食文化だ。

特に大衆食堂や屋台はリーズナブルで旨い食べ物の宝庫。小籠包とマンゴーかき氷ばかりがよく知られているが、台湾で食べるべきものは実は「肉」だ。

台湾人は豚肉をよく食べることで知られる。豚の耳、豚足、豚モツなど食べないパーツはないと言っていい。

もちろん、豚だけでなく、牛や鶏はもちろんのこと、ラム、ガチョウ、鴨など、日本ではややハードルの高い肉も庶民的な店で気軽に食べることができる。筆者が台湾全土で食べた肉料理のなかから、選り抜きの7品を紹介しよう!

1.「富霸王豬腳品餐廳」豬腳(ズージャオ)

「富霸王豬腳品餐廳」の太もも部分の肉「富霸王豬腳品餐廳」の太もも部分の肉

台湾でしっかり肉を食べたいときのベストチョイスが豚足(豬腳)。

豚足は台湾では縁起のよい食べ物とされ、お祝い事で食べられることも多い。醤油や五香粉などの調味料を使い、長時間じっくり煮込んだ豚足が好まれる。

台北市内のオフィス街にあり、周辺のOLやサラリーマンに絶大な人気を誇るのが「富霸王豬腳品餐廳」の豚足。その艷やかなアメ色を目にしただけで口中は唾液であふれ、まろやかな甘さとしょっぱさの肉塊は口中で溶け、飲み物のようにするすると胃に達する。

白いごはんと一緒に食べればさらに幸せ。

専門店だけあって、豚足は3種類(60~100元)が楽しめる。

開店から30分で売り切れることもある太もも部分はふんわり柔らかく、肉が多いので食べごたえもたっぷり。腿節と呼ばれるふくらはぎ部分は骨付きで、適度に引き締まっていて食感が良い。

さらに足先の部分はコラーゲンが多く含まれるため女性に人気だ。数人で訪れたら違う部位を食べ比べてみるのもいいだろう。

 

富霸王豬腳極品餐廳(フーバーワンズージャオジーピンツァンティン) 台北
台北市南京東路二段115巷20號  TEL:02-2507-1918
11:00~20:00  日曜休

 

2.燒臘(サオラー)「チャーシュー、鴨肉、鶏肉のローストのせ ワンプレート」

燒臘(サオラー)「チャーシュー、鴨肉、鶏肉のローストのせ ワンプレート」燒臘(サオラー)「チャーシュー、鴨肉、鶏肉のローストのせ ワンプレート」

台北の町なかを歩いていると、店頭に茶色い鶏肉や豚肉の塊がずらりとぶら下がっている店と出合うことがある。それがぬらぬらと光っていかにも美味しそうなら、きっと燒臘だろう。

香港や中国南部が発祥の蜜漬けロースト肉のことだ。

ローストにする肉はさまざまだが、ほとんどの燒臘店で出しているのが豚肉、鶏肉、鴨肉。なかでも鴨肉は高級食材扱いされている日本と比べリーズナブルなのが魅力だ。

鴨肉は黒光りするほどこんがりと焼かれ、皮を噛めばパリッと音がするほど。肉は噛みごたえがありつつもジューシー。そして肉と皮の間にある油も香ばしさと旨味がたっぷりだ。

燒臘専門店のウリはワンプレートランチ。

大皿に白米をよそい、この上に野菜と蜜漬けローストの鴨肉、鶏肉、豚肉などをスライスして乗せた「三宝飯」は80~100元程度で食べられる。

 

好味港式燒臘(ハオウェイガンスーサオラー) 台北
台北市懷寧街17號-3  TEL:02-2331-1973
11:00~19:50  不定休

3.龍山寺の目の前ある「一鑫鵝肉」のガチョウ肉蒸し煮

「一鑫鵝肉」のガチョウ肉蒸し煮「一鑫鵝肉」のガチョウ肉蒸し煮

台湾ではやや高級感のある食材として鵝肉(アーロウ/ガチョウ肉)が人気だ。

日本ではあまり一般的とは言えないが、鴨や鶏よりも二回りほど大きく、身が引き締まっていて無駄な脂がないのが特徴だ。鴨肉は脂身が多い分、旨味も多いが、カロリーが高すぎることを懸念する人も多い。

その点、ガチョウ肉は味わいも淡白でカロリー控えめなため、男女ともに受けがいい。

ガチョウ肉も町なかの専門店でウィンドウにぶら下がっている。

蒸し煮かスモークの2種類(各200元)が一般的。また、日本のように食事をしながら飲める店が少ない台湾において、ガチョウ専門店には酒が置いてあるところが多いというのも特筆すべき点だろう。

香りよくスモークされたガチョウ肉はジューシーながらもしっかりと噛みごたえがあり、噛めば噛むほど旨味が増す。うっすらと舌に残ったガチョウの脂をビールで流すのはまさに至福の時間。

 

一鑫鵝肉(イーシンアーロウ) 台北
台北市廣州街152巷8號 TEL:02-2306-8838
10:00~19:00 水曜休

4.「巷頭粿仔湯」の湯がいた豚頬肉

「巷頭粿仔湯」の湯がいた豚頬肉「巷頭粿仔湯」の湯がいた豚頬肉

台湾の豚食文化を象徴するような食べ物がある。黑白切(ヘイバイチエ)と呼ばれる豚のスライスだ。さっと湯がいた豚をスライスして、甘口でとろみのある醤油ダレと刻みショウガでいただく。

黒白切とは「お好みスライス」という意味の台湾語で、その名の通り、豚の各部位をスライスするのだが、豚バラ肉や豚足はもちろんのこと、耳、口、皮、各種モツ、尻尾、ときには豚の歯茎といった希少部位にもお目にかかれる。価格は部位ごとに1皿30~40元。

日本では焼とんやモツ煮などしっかり火を通して食べる豚モツだが、台湾ではゆがいたものが主流。生ではないので安心して食べられるし、新鮮なので臭みもなく、香りと歯ごたえを存分に楽しめる。

基隆の豚モツ専門店「巷頭粿仔湯」は米粉で作られたきしめんのような麺スープも人気。あっさりした味付けなので朝食にぴったりだ。

 

巷頭粿仔湯(シャントウグォザイタン) 基隆
基隆市安一路100巷31號 TEL:02-2423-5740
9:00~14:30、17:00~22:30 不定休

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