わが子が自分の意見や考えを言わずにウジウジしていると、いつも相手の都合ばかりが優先されてしまったり、相手の言いなりになってしまうのではないかと、親としてはちょっと不安ですね。

わがままが過ぎるのは問題ですが、適度に自己主張することも大切です。

どちらかと言えばおとなしい日本の子ども達ですが、子どもでも自分の意見を言えるようにするには、どうすればいいでしょうか?

今日は、『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、自分の意見や考えをはっきり言えるようになる方法をお伝えします。

自分の意見や考えを言わせるには何が必要?

周りに何を聞いても「なんでもいい」「どっちでもいい」という返事しかしない人がいませんか?

大人になっていつもこんな返事をしていると、「自分の考え」がないと思われて、とても損をします。特に欧米では、軽蔑されてしまうことにもなりかねません。

自分の意見が言えるということはすなわち、自分はどう思うのか、何がいいのか、何がしたいのかなどを自分でしっかり把握しているということです。

そのためには、幼児期から常に考える癖をつけ、考えを言葉で表す訓練をしていかなければなりません。

そうしなければ、いつも深く考えることなく、「どっちでもいい」「なんでもいい」などという無気力な答えをすることになってしまいます。

実は、こういう返事をする子の親は大抵面倒見が良すぎて、なんでも親が決めてしまっていることが多いのです。ですから子どもに“自分で考える力”が育っていないのです。

では、どうすれば考える力をつけられるでしょうか?

それには、できるだけ本人に決めさせることです。

子どもに決めさせるということは、どっちにするか、何がいいかなどを自分で考えなければならないということ。嫌でも考えざるを得なくなりますね。

ただ、幼児期の子どもはまだ知識も少なくボキャブラリーも豊富ではありませんから、ただ「自分の考えを言いなさい」と言っても無理があります。

そこで、お勧めなのが選択式質問法です。

まずは選択式質問法で考える癖をつけさせよう

小さい子どもには、「何がいいの?」とか「どうしたいの?」などと質問しても、なかなかうまくは答えられません。

ですから、言葉を教えながら選択させるのです。選択するためには考えなければなりませんから、とてもいい訓練になります。