家族が集まる年末年始こそ「おもいでばこ」の出番と話すバッファローの担当者

大量のデジカメや写真を一元管理したい、離れて住む実家の両親に子どもの成長を見せたいがプリントアウトは面倒、1枚のメモリカードに仕事で使う写真とプライベートで撮った写真が混在し、目当ての写真がなかなか見つからない、自動バックアップ設定にしていたら無料で使えるクラウドサービスの上限に達してしまった――。

このようなさまざまな悩みを抱えている人にとって、バッファローのデジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」は、確実に今の状況を変える手助けになる。今回、同社の新規事業部 おもいでばこ係長の根本将幸氏と、営業推進部 セールスコミュニケーション係長の竹内優氏にお話をうかがった。

ストレージではなく「アルバム」 家族との会話のきっかけに

「おもいでばこ」は、独自の管理ソフトとWi-Fi機能を搭載し、テレビやモニタとHDMIケーブルで接続して使う大容量HDD内蔵の小型デバイス。付属のリモコンやスマートフォンを使って操作する。

写真の閲覧・管理に特化し、高速CPUを搭載しているので表示速度が速い。1枚ずつの再生はもちろん、全画面のスライドショーや、複数の写真を組み合わせたコラージュ表示なども可能。テレビだけではなく、無料の専用アプリ「おもいでばこ」をインストールしたスマホやタブレット端末、Macからもアクセスでき、同じように写真の閲覧やアルバムの整理ができる。

シリーズ4世代目となる2015年3月発売の最新モデル「PD-1000」の場合、HDD容量は1TB(PD-1000)と2TB(PD-1000-L)の2種類。本体内蔵のストレージに、写真・動画をあわせ、最大40万コンテンツまで保存できる。直販サイトでの税込み価格は、1TBモデルが3万7584円、2TBモデルが5万1300円。オプションとして、バックアップ用HDDやマットなどをセットにした「おもいでばこ 安心バックアップキット」も用意する。

外付けHDDは値下がりが進んでおり、NASも低価格化が進んでいる。価格だけを比べると、割高に思われるが、月額課金制のクラウドサービスとは違い、ランニングコストがかからず、「写真専用PC」とみなせばむしろ割安だ。

写真を整理する手間が省ける 撮る視点が変わるメリットも

スペックを羅列すると、一見、単なる写真保存ストレージに見える「おもいでばこ」に込めた想いは深い。製品開発を担当する根本氏は、実際に機器を操作しながら、「自分が欲しいものを作った」と開発のきっかけを明かす。

「おもいでばこ」は、撮影情報(EXIF)から自動で年/月/日別に時系列で整理し、枚数を表示する。子どもが生まれた年から撮影枚数が格段に増えていると笑いながら、「いつでも子どもの成長を振り返られる。妻や自分が撮った写真も取り込んであるので、写真とともに表示される機種名を見ると、誰か撮ったのかわかる。写真を見ながら話を始めるきっかけになる」と、メリットを説明。最大のメリットとして、「おもいでばこ」に取り込んで、後でテレビで家族で一緒に見るという前提から、「写真を撮る視点が変わり、写真、特に動画を撮る機会が増えた」ことを挙げた。

具体的には、どうせ動画を撮っても見ないから撮らない、ではなく、見返す機会が習慣になると、動画撮影に対する意識が変わったという。また、「おもいでばこ」の操作方法を覚えた子どもが、自分の写真を見せてとせがむようになったそうだ。

「おもいでばこ」をストレージではなく「デジタルフォト・アルバム」と位置づける理由は、昔の紙のアルバムのように、いつでも見返して、帰省時や来客時の話のきっかけになって欲しいからだと説明する。

「口コミ」で広がる 買って良かったと思えるプロダクト

「おもいでばこ」は、2011年に初代モデルを発売したが、類似製品が少なく、過去には店頭でなかなか良さが伝わらず、在庫が積み上がる状況もあったという。プロモーションを担当する竹内優氏は、現行の「おもいでばこ」は、バッファロー製品としてはオンラインチャネルの比率が高く、半数以上がAmazonなどのオンラインショップで購入されているという。その理由として、製品のメリットが「口コミ」で伝わり、ブログやSNSでの口コミをきっかけにそのままオンラインで購入したり、友人や親戚の家で操作している様子を見て気になって検索する、という購買バターンが多いからだと分析する。

一般的なHDDと比べると高額ともいわれる価格については、PCと比べて欲しいと訴える。最近はスマホが高性能化し、文字打ちを含め、インターネットは、スマホやタブレットだけで十分こなせるようになってきた。またPCは、軽量で起動が速いSSDを採用する機種が増えたが、SSD搭載PCには、以前の大容量HDD搭載PCと同じように、大量の写真を取り込んでためこむわけにいかない。

「写真を保存して管理するという、PCがこれまで担っていた役割を『おもいでばこ』に移管すれば、最新のスマホに買い替え、たとえPCを使わなくても、簡単に写真が管理できます」と竹内氏は語る。

今は、シニア向けのPC教室や写真整理アドバイザーにも紹介されるようになり、販売拡大につながっているそうだ。紙の写真も取り込めるので、これまで紙のアルバムでしっかりと管理してきた高齢者にはコンセプトが伝わりやすく、紙のアルバムからの移行としてすんなり受け入れられてもらえるという。子育て世代にも好評で、「買って良かったと思えるプロダクトに育ってきた」と語る。

デジタル写真の保存と共有をもっと手軽に

年末年始は、掃除や整理整頓に対する意識が高まる季節。「おもいでばこ」のメリットは、年月日による自動整理、テレビでの簡単操作といった実用性だけではなく、紙のアルバム同様、写真を一緒に見る家族や仲間との会話を始めるきっかけになるという点にある。

お正月に親族が集まった際、BGMにダラダラとテレビのお正月番組を流すより、大画面のテレビに子どもの写真を映し出し、思い出話に花を咲かせたほうが有意義なはず。また、デジタル写真は、プリントしなければ、文書ファイルと同じ、単なるデータ。そのまま放置して、HDDの故障やメモリカードの紛失で消滅し、二度と見られなくなる可能性も高い。一元管理できる保存先は必要だ。

撮った写真を、いつ、どうやって見るかという課題に対して、「SNSでのシェア」と並んで、「身近なみんなと一緒に見る」は一つの答えになる。「せっかく撮った写真をPCやスマホに閉じ込めていてはもったいない。デジタル化によって失われた本来の写真の価値を取り戻したい」という「おもいでばこ」のコンセプトは、まったく写真を管理できていない自身の反省を踏まえ、とても共感できるものだった。

スマホやPCにため込んだ写真をテレビで見る方法は他にもいくつかあるが、接続方法が煩雑だったり、目当ての写真を探しにくかったりする場合が多い。日々忙しく、写真を整理する時間が取れない人、PCの操作が苦手な人、家族でバラバラに子どもの写真を撮っている人には、ぜひ「おもいでばこ」をおすすめしたい。(BCN・嵯峨野 芙美)

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