ストレンジ役三上さん、声優初挑戦のお二人にアドバイス

ドクター・ストレンジ役 三上哲さん

声優初挑戦となった樋口さんと松下さんでしたが、お二人の吹き替えを三上さんは大絶賛。

松下さんのクリスティーンはすごくチャーミング! リアクションが可愛いですよね。

樋口さんのエンシェント・ワンは優しさと強さがあって、この不思議な存在感は樋口さんならでは。

どの声優さんでも出せないんじゃないかなと思います。

三上さんは、長年の声優歴から、お二人にこんなアドバイスを贈ります。

気持ちを大きくすること。

口先だけ派手に言うのではなく、気持ちを動かすことを心がければ、結果として表現も大きくなります。

僕もやり始めのころは、『やりきったぜ! 』なんて思っていたのに、オンエアやDVDを観ると『あれれ?』ということがけっこうあったので。

経験を重ねていくと、そのズレがだんだんなくなっていくんです。」

カンバーバッチの吹き替え役と言えば三上哲!!

ベネディクト・カンバーバッチの吹き替え役とは、2011年から続く人気海外ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』からの付き合いになる三上さん

カンバーバッチ役の声の秘訣を聞かれると「ないですね。僕も知りくらい」と笑いながらも、「何作もやらせて頂いているので、カンバーバッチの顔を見たら自然と声が出てきます」と、役と一心同体の様子を見せます。

そんなカンバーバッチに愛をこめて「ベネさん」と呼ぶ三上さんは、こう語ります。

「ベネさんは『SHERLOCK(シャーロック)』のときから存在感がすごかった。

いかにも二枚目というわけではないけど、品があってチャーミングで、お芝居するとすごく魅力的に感じますよね。

『ドクター・ストレンジ』では、上から目線なところや、弱っているところ、ヒーローになっていくところなど、"ベネさん盛りだくさん"というような楽しみがありました。

それに、ストレンジは女性に対して不器用で、ちょっと隙がありますよね。

完全無欠の天才というわけではないところが魅力です。

ドクター・ストレンジという “男” の女性評

傲慢な外科医が、事故によって神の手を失い、真のヒーローに目覚めていく…。

そんなドクター・ストレンジというキャラクターは、男性としてどうですか?と尋ねられた松下さんは、「最初はちょっと嫌だなと思ったんですよね(笑)」と明かします。

「ストレンジは本当にカッコいいし、全部を兼ね備えてて、それにつけて傲慢な態度で(笑)。

そういう人が何かを失った瞬間にどう立ち上がっていくのかというところにドラマ性がありますよね。

完ぺきだと思われていた人が弱さを見せる瞬間はすごく魅力的だなと思います。

それをベネさんが演じられると不思議に応援したくなるんですよね。

傲慢だった頃のストレンジを忘れさせられる。

ヒーローになった続きの物語がすごく気になります。」

樋口さんは「傲慢な男性ですか?ベネさまだったら許しちゃう」と笑います。

「仕事を守る男気があれば…うーん、人によるなぁ(笑)

ストレンジは、ヒーローになっても『医者として人を殺せない』という信念が残ってるのがすごくいいですよね。

自分の仕事は人を守ることなんだ、というところを最後まで貫いている姿が素敵でした。

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