彼とのお別れ。付き合っていたころはあんなに愛情いっぱいだったのに、なぜか円満に終わることができず「あの女に損させられた」「ひどい女だった」と悪く言われてしまうことがあります。

彼の性格があまりよくなかったのかもしれませんが、これはふだんから彼をこき使ったり利用したりしないなど、女性の心がけ次第で防げます。

人には、ものごとにかけた労力を必ず取り返そうとする心理的な欲求があります。例えば、行列にガマンして並ぶ・勝つまでパチンコをする・何か月間にわたって集めるシリーズコレクションものに夢中になるなど「せっかくここまでやったんだから」と、途中でやめられなくなる現象。これは「あんなに、愛情をかけたんだから」と恋にも当てはまります。

今回は、彼にストーカーされたり恨まれてしまう深い理由と、それを回避する方法をご紹介します。

かけた労力が愛情の場合

愛情をかけてもらう、とは具体的に言うと

  • プレゼントをもらう
  • ディナーをごちそうしてもらう
  • 旅行、レジャーに連れて行ってもらう

などの金銭的なことを暗に指します。他には送迎してもらう、いろいろなことを教えてもらう、などの手間があります。

しかし人間は、かかったお金は取り返したくなるもの。お金をお金で取り返すのではなく、「満足感」で取り返したいのです。

取り返したいとは、付き合って満足感を味わいたいという意味です。恋人としてラブラブ盛り上がる付き合いがしたい、エッチをしたい、言うことを聞いてほしいということ。

では手間はどうでしょう。前述にある「教えてもらう」などは、「いいことしてあげたんだから、のちのちまでずっと感謝してほしい」くらいで済みそうです。

かけた労力が時間の場合

彼女のところに遠路はるばる行った、長時間待った、早朝の時間や、深夜に行った、など。このような“時間”の場合は「仕方なかった」で、彼は比較的早くあきらめられることができます。

しかし「仕事を休んで、長時間待たせられた」「場所代がかかるところで待った」とリスクを伴うと話は別で、取り返したくなります。

ヒマな日にちに、時間を取ってもらうのはセーフ。なぜなら暇つぶしと自分で自分を納得させることができるから。

友人との用事など、なにかのついでに待つ、迎えに行く、というのは「ついでだから」でセーフです。

“精神的”な場合

全身全霊で愛するのは精神的なコストです。ものすごく疲れるため取り返したくなります。

その疲れた分、濃密なエッチなどで気分がチャラにならないと「気持ちを返してくれ」「愛を返してくれ」となってしまいます。

“全身全霊の愛”とは、仕事や友人や親を放って恋にのめりこむこと。時間も込みなので、取り返したい度はマックスになるでしょう。

“コストをかける”は恋愛テクの中で、執着を深めさせる最大の方法。付き合い始めにお金や時間をかけさせると愛が深くなりますが、一歩間違えると交際するうちから、ストーカー化してしまうことも。

結婚するくらいの勢いでないと、テクとしての取り扱いは難しいと思います。