小学生がいる世帯

子どもに転校という寂しい思いをさせたくないことから、小学校にあがる前にマイホーム購入を考える人は多いものです。

確かにそのタイミングは間違っていないでしょうが、兄弟姉妹がいる場合は一概に間違っていないとは言い切れません。

下の子が保育園の場合は、先にあげたように引っ越し先のエリアで保育園入園が叶うとは限りませんし、上の子が中学生だった場合は転校、高校生だった場合は自宅からの通学距離の問題が出てきます。

兄弟姉妹がいる場合は誰かが犠牲になってしまうのは仕方のないことでしょうが、兄弟姉妹の中の誰を中心に考えるかによって、購入のタイミングが変わるということです。

環境の変化が子どもの人生を変えてしまうこともないとは言い切れませんから、慎重に考えるようにしましょう。

中学生・高校生がいる世帯

子どもが中学、高校に進学すると、勉強に集中させるため1人部屋を持たせたいという理由から、マイホーム購入を考える人もいますよね。

子どもがある程度大きくなってからのマイホーム購入は、子どものことばかりではなく、夫婦の老後のことも視野に入れる必要がありますが、それはなぜでしょうか。

例えば、子どもを14歳、16歳とし、それぞれが社会人になって独立する時期を25歳とします。その場合、家族4人で購入したマイホームに住む期間は10年~13年。

つまり購入後10年くらいで子どもが独立し、そのあとは夫婦2人で住むことになるため、夫婦2人が住みやすい間取りや広さを考える必要があるということです。

また、子どもが大きいということは親もそれなりの年齢であることから、定年までの年数が短く、住宅ローン返済期間を35年にすると、定年を超えてしまうというデメリットがあります。

完済年齢を75歳や80歳とすることはできますが、老後不安を抱えないためにも、65歳の定年までに完済することがお勧めであり、そうなれば、必然的にどこかのタイミングで繰り上げ返済が必要です。

ですから、子どもがある程度大きくなってからのマイホーム購入は広さや間取りも重要ですが、タイミングの話をすれば、親の年齢も重要だということですね。