広江礼威×あおきえいの完全新作TVアニメ! 「Re:CREATORS

放送情報:4月8日よりTOKYO MXほか

『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』の広江礼威先生が原作を務め、『喰霊-零-』『Fate/Zero』のあおきえい監督とタッグを組むという注目作。オリジナルということでPVを観てみましたが、映像クオリティはもちろんのこと、ファンタジー要素もあれば魔法少女もあればロボットまである圧巻の世界観にクギ付けとなりました!

去る3月19日には第1話の先行上映会も行われており、ひと足早く観た方々の反応も上々!『Re:CREATORS(レクリーエーターズ)」というタイトルと、「誰もが皆、《創造主》(クリエイター)になる。」というキャッチコピーがどんなストーリーを作り上げるのか楽しみですね。

筆者的にはキャラクターデザイン・総作画監督を務める牧野竜一さんの仕事に注目! 『東京魔人學園剣風帖 龍龍』で見せたバリバリのアクションが炸裂するのか、はたまた『SHUFFLE!』第19話(ファンおなじみの空鍋回)のような心理描写が描かれるのか……。括目しましょう!

『俺の妹』に続く衝撃作が登場! 「エロマンガ先生

放送情報:4月8日よりTOKYO MXほか

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかさ先生とラノベ界のスーパー編集者・三木一馬さんが手がける衝撃タイトルがついにTVアニメ化! 前作のタイトルもムーブメントを起こしたインパクトがありましたが、今度はシンプルに衝撃的。主人公の手がけるラノベ作品のイラストレーターが、実は引きこもりの妹でペンネームが「エロマンガ先生」だったという設定です。

前作『俺の妹』のTVアニメ放送時には、別の結末をインターネット上で配信するなど斬新な試みが行われたことでも話題になりましたが、本作もすでにニコニコ生放送にてルート分岐するラジオドラマなどが展開。視聴者もネットを通じて作品に関わることを積極的に取り入れているのがポイントですね。

決してネタの応酬だけで終わらず、兄妹のドラマを中心にアツいストーリーが描かれることはもちろん、ただ観るだけで終わらない仕掛けにも注目したい作品です! ちなみに筆者的には某特撮作品のように視聴者投票で結末が変わるとかどうかなと思っていますが、どうでしょう!?

どんな展開かは放送を見てのお楽しみ! 「ID-0

放送情報:4月9日よりTOKYO MXほか

漢(おとこ)・谷口悟朗と同じく漢・黒田洋介が再びアニメを作る日をどれだけ夢にみたか……。『無限のリヴァイアス』のように僕らの心に傷を残し、『スクライド』のように意地と意地で殴り合う、そんな作品を想像してPVを観た全アニメファン(僕)はビビりました。

キラッキラの少女3人の笑顔と楽しげな楽曲がそこにあったからです。サンジゲンにて制作され、宇宙の極限空間で作業するロボットものというフル3DCGのSF作品『ID-0(アイディー・ゼロ)』。

設定的には『プラネテス』的な要素もありつつ、『機動戦士ガンダム00』的な要素も盛り込まれていそうですね。オリジナル作品ですので現時点では予想するしかありませんが、絶対にタダでは終わらないことだけは確かでしょう。

放送開始前までかわいい世界観のTHE魔法少女ものだと思わせておいた某作や、ほんわか日常ものだと思わせておいて海洋バトルものでタイトルまで変えた某作と同じ匂いがします! 固唾をのんで第1話の展開を刻み込みましょう。

ノイタミナの人気作の続編が登場! 「冴えない彼女の育てかた♭

放送情報:4月13日よりフジテレビ ノイタミナほか

TVアニメ『冴えカノ』の続編が2年ぶりにノイタミナに見参! 第1期の放送前と後で、アニメファンにとっての「加藤」という名前の認識が一気に変わったことに全加藤を代表してお礼申し上げます。前期に続き、冴えない女子高生である加藤恵をヒロインとしたギャルゲー制作に勤しむ主人公たちの青春が描かれます。

基本的に表情をあまり変えなかった加藤ちゃんですが、物語が進むにつれてちょっとむくれたりする様はめちゃくちゃ可愛かったですね。「♭」といえば半音下げるという意味ですが、それが第2期の展開を暗示しているのでしょうか。「フラット」は起伏がないという意味でもあるので、ダブルミ―ニングとして加藤ちゃんのことを指しているのかなと思いを馳せています。

もちろん、英梨々や詩羽といったおなじみのヒロインたちも登場。むしろ第2期だからといって新キャラが全面に出てきたりしないあたり、ラブコメとしても、もの作りを描いた作品としても完成度が高いと言えるでしょう。

新たなるアトムの物語が始動 「アトム ザ・ビギニング

放送情報:4月15日よりNHK総合テレビにて

誰もが知る名作『鉄腕アトム』。そのアトムが誕生するまでのエピソード・ゼロとして、若かりし日の天馬博士やお茶の水博士の姿が描かれます。原作は月刊ヒーローズにて、カサハラテツローさんが漫画を担当し、ゆうきまさみさんがコンセプトワークスを担当。それだけでも豪華布陣ですが、アニメ版も負けていない豪華スタッフが集結しています。

総監督には『PSYCHO-PASS』の本広克行さんを迎え、監督は『機動戦艦ナデシコ』の佐藤達雄さんが務めます。1963年にTVアニメ『鉄腕アトム』が放送されて以降、たくさんのTVアニメが作られてきましたが、日本アニメが誕生してから100年というメモリアルイヤーの象徴的な1作と言えるのが本作ではないでしょうか。

『学園戦記ムリョウ』好きの筆者的には、佐藤監督とキャラクターデザインを務める吉松孝博さんがNHK総合でTVアニメを作るというのは実に感慨深いものがありますね。本作もまた受け継がれていく素晴らしいアニメ作品になることを期待しています!

アニメ誌・ゲーム誌の編集を歴任し、現在はWEBメディアのディレクターなどを務める編集ライター。アニメや映画取材をはじめ、日本全国津々浦々、お祭りや秘境取材などもする突撃派です。