同じ乳幼児のママでも、子どもが幼稚園に通っているか、保育園に通っているかで、生活スタイルはかなり異なります。感覚や価値観にもズレが生じることでしょう。

たまに幼稚園ママと保育園ママとで会話を交わす機会があっても、話がイマイチ噛み合わないことや、ときにはお互いにイラッとしてしまうこともあるのでは?

しかし、小学校に入学すると、幼稚園出身の子も保育園出身の子も、同じ教室で学ぶことになります。ママ同士の交流の機会もぐっと増えるはず。

感覚のズレを埋めて仲よくするためには、理解し合うことが必要ですよね。

お互いに、相手の地雷を踏まずにうまく付き合うコツを探るべく、周囲の幼稚園ママ、保育園ママ、それぞれのホンネをリサーチしてみました。

幼稚園ママは保育園ママがうらやましい?

まずは、子どもを幼稚園に通わせている、もしくは過去に通わせていたママたちに、話していてイラッとしたことや違和感を感じたことなど、保育園ママについて思うことを聞いてみました。

  • 「保育園のことは詳しく知らないけど、園でトイレトレーニングしてくれるなんていいなあ」
  • 「専業主婦だと子ども中心の生活になりがちだから、外で働けるなんてうらやましい」
  • 「幼稚園は預かり保育を利用しなければ14時までだけど、保育園は18時ごろまで預かってくれて保育料もそんなに高くないみたいで、仕事に就いて保育園に入れた方が得なのかなあと思うことがある」
  • 「幼稚園ママは、ある程度好きな園を選べて納得してる立場だけど、保育園ママは何かと思い通りにならないようで大変そう」

幼稚園ママからは、「イラッとした」というよりも「いいなあ」という声が多く寄せられました。また、幼稚園ママにとって保育園は遠い世界なのか、距離感を感じさせる回答が目立ちました。

「そもそも行動範囲が違うから、イラッとするほど保育園ママと仲良くなる機会がない」と答えたママも。

幼稚園ママの大半は専業ママ。最初から「幼稚園で」と決めているママは、当然ながら保育園について詳しく調べる必要がありませんし、よほど保育園ママと接点がないと、悩みや保育園のデメリットなどのマイナス情報は入ってきません。

そのため、「隣の芝生は青い」といわれるように、メリットの方が目につきやすいのかもしれませんね。

とはいえ、最近は認可保育園の待機児童問題が話題になっているので、保育園の入りにくさについて「大変そう」という印象を持っている幼稚園ママもいました。

保育園ママに突き刺さる、幼稚園ママの無邪気な発言

一方の保育園ママは、幼稚園ママのことをどう思っているのかというと…

  • 「育児休職中に数人の専業ママと仲良くなったのですが、一部のママにしか復職することを告白できませんでした。働けるなんてうらやましい、と言われるので」
  • 「小学校入学後、幼稚園出身のママに『保育所出身なのに漢字書けるんだー、計算できるんだー』と驚かれた。悪気はないんだろうけど、感じはよくない」
  • 「保育園ではお下がりの譲り合いが当たり前。でも子どもの習い事の教室で、幼稚園ママ同士が『誰が着たかわからないリサイクル品や古着なんて着せられない!』と話しているのを聞き、呆然としました。バレエの教室だったので、比較的リッチなご家庭のママが多かったのかもしれませんが…」
  • 「幼稚園の中でも、勉強熱心、体育に熱心などカラーがあるらしく、幼稚園ママ同士でも張り合っている方々がいて、保育園ママから見るとあまり理解できない」

また、保育園と幼稚園の両方を体験したママからは、次のような声も。

  • 「保育園では、ママたちが役員や係のお仕事をするとき、限られた時間でパパッと決めて効率よく進めていましたが、幼稚園では時間に余裕があるし、パソコンを使いこなせる人も限られていて、なかなか物事が進まず、イライラした記憶があります」

このように、保育園ママたちの声は、幼稚園ママたちとは少し違うムード。

特に、幼稚園ママの些細な言葉に複雑な気持ちになったり、傷ついたりしたというコメントが目につきました。

保育園ママの多くは、仕事と育児をギリギリのスケジュールでこなしながら生活しています。実は好きで仕事をしているママばかりでもなく、夫の収入が少なかったり、不安定だったりで、「働かざるを得ない」というママも少なくありません。

そんな状況で、詳しい事情を知らない幼稚園ママから、無邪気に「外で働けていいなあ」などと言われると、面と向かっては言い返せないものの、内心では「そんなこと言われても…」とモヤモヤが募るのかもしれません。

もちろん、幼稚園ママの立場に立ってみれば、詳しい保育園事情を知らないのは当然なのですが…。

そのほか、ママ同士のランチ会やお茶会がある、全体的にのんびりしている、一部の私立幼稚園にはリッチでブランド志向のママが多いといった、保育園にはない、幼稚園特有の習慣やカルチャーに戸惑ったという声も多く寄せられました。

「ハピママ*」更新情報が受け取れます