TVドラマ『トッカン』を見て、徴収官になりたいと思った人がいるとかいないとか

2012.8.15 10:30

国税徴収官の仕事を描く『トッカン~特別国税徴収官~』(日テレ系・水曜夜10時~)や、いくつかのドラマを振り返りながら、国税徴収官をはじめ税務署や国税局で働く「国税専門官」たちの仕事を検証します。

『トッカン~特別国税徴収官~』公式サイトより

国税調査官、国税徴収官、国税査察官──。
税務署や国税局で働くこれらの人たちのことを、
国税専門官という。日テレ系水曜10時に放送されている
『トッカン~特別国税徴収官~』で、
井上真央が演じている主人公・鈴宮深樹(あだ名はぐー子)は、この中の国税徴収官だ。

国税専門官の中で一番有名なのは、やはり国税査察官だろう。1987年に公開された映画『マルサの女』で、宮本信子が演じていたのが国税査察官だ。他にも、ドラマでは、2010年4月から5月にかけてNHKで放送された『チェイス~国税査察官~』や、2010年10~12月期にテレ朝系で放送された『ナサケの女~国税局査察官~』などで、国税査察官の活躍は描かれてきた。じつは、現在、国税の仕事をしている人の中には、『マルサの女』を見て仕事を志した人もいるらしい。もしかしたら、『トッカン』でもそういう人が出てくるかもしれない。ということで、今回はいくつかのドラマを振り返りながら、国税専門官の仕事を検証してみよう。

まず、『トッカン』では、「ロッカイ」という言葉が出てきた。これが、国税局査察部を表す隠語。以前、東京国税局の6階に査察部があったことから、そう呼ばれている。もっと前は「マルサ」と呼ばれていた。だから宮本信子は「マルサの女」だったのだ。しかし、今はもう使われていないらしい。『チェイス』では、初回に「マルサは映画で有名になってしまったので、今は使われていない」というセリフがあった。『ナサケの女』でも、エレベーターの中に建物の案内表示が書かれていて、査察部は6階にあった。査察部に所属する国税査察官は、悪質な脱税者に対して、捜索や差し押さえなどの強制調査を行い、刑事罰を与えるための告発をしている。

『トッカン』に出てくる鈴宮深樹の天敵・南部千紗(木南晴夏)は、東京国税局の査察官で、情報部門に所属している。この部署を隠語で「ナサケ」という。情報部門の「情」を訓読みしたものだ。ここにスポットを当てたのが『ナサケの女』で、主演の米倉涼子が演じていた松平松子は、東京国税局の査察部情報部門査察第18部門というところに所属していた。情報部門は、いわゆる内偵調査を行うのが仕事。ただ、『トッカン』の南部千紗は、原作ではナサケの女ではない。東京国税局資料調査課の調査官で、リョウチョウ(料調)またはコメ(資料の「料」がこめへんだから)と呼ばれている部署に所属している。ここは、納税者から提出された確定申告書などに基づき、申告や納税が正しく行われたかどうかを調査するのが仕事だ。

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