少女漫画編

1位:彼氏彼女の事情

1996年から2005年まで「LaLa」で連載された作品。虚栄心から優等生を演じる主人公・雪野と、本物の優等生である有馬の恋愛模様を描く。

太田さん「全21巻と長く続いた名作ですよね。注目すべきはアニメ版の監督を、エヴァンゲリオンやシン・ゴジラの庵野秀明監督が務めていたこと。意外と知られていないんじゃないでしょうか。アニメも原作も高く評価されている作品なので、知らなかったという方や、アニメは見たけど原作は読んだことなかったという方にぜひおすすめしたいです」

文句なしに面白くて気軽に読める作品。女性だけでなく、男性にもおすすめです。

2位:ハチミツとクローバー

2000年から2006年にかけて掲載誌を変えながら連載された作品。美大を舞台に大学生たちの人間模様を描いた群像劇。

太田さん「作者の羽海野チカ先生といえば『3月のライオン』が有名。合わせてこちらも読んでみてください。ほんわかした世界観ですっきり読めます。僕が高校生くらいのときに回し読みしていたのですが、男性でも抵抗なく読めました。20~30代にはぜひ手にとってみてほしい作品です」

実写映画も話題になった傑作。原作を読んだ後に映画を見ても楽しそう。

3位:ふしぎ遊戯

1992年から1996年にかけて少女コミックに連載された作品。古代中国をモチーフにした異世界ファンタジー。

太田さん「これも懐かしい! という方が多そうですね。主人公が本の中に入って異世界へ飛ぶファンタジー漫画ですが、こういう超展開がザ・少コミって感じでいいですね。SFとイケメンという組み合わせが好きな方におすすめです」

新作が掲載されたりミュージカル化されたりと、現在でも根強い人気のある本作。原作から入ってシリーズを追いかけてみても面白そうです。

4位:ママレード・ボーイ

1992年から1995年までりぼんで連載された作品。両親のパートナー交換という設定は今読んでも斬新。アニメ化の他、台湾で実写ドラマ化されるなど国際的な人気を誇る。

太田さん「けっこうどろどろした恋愛模様なんですが、そこが面白いです。実は姫ちゃんのリボンとどちらを選ぶか悩んだのですが、今回はこちらで! 少女漫画史を語る上でも、おさえておくべき金字塔的な作品ではないでしょうか」

全8巻とお手頃な長さなのも読みやすいですね。

5位:NANA

2000年からCookieで連載され、現在は休載中となっている作品。小松奈々と大崎ナナ、二人の"NANA"と、彼女らを取り巻く人々が繰り広げる人間模様は読み応えがある。実写映画は大ヒットし、社会現象を巻き起こした。

太田さん「あのおしゃれ感には皆ハマりましたよね。ナナとハチとその周りのコミュニティで展開される恋愛模様はとにかくすごかった。別れるし浮気するし死んじゃうしで、衝撃でした。現在は休載中ですが、ぜひ再開してほしいですね。とりあえず現在のところまで読んでおきましょう!」

完結していない作品ではあるものの、ぜひ最新刊まで読んでおきたい作品です。