[プレッシャー世代の起業家]『pixiv』社長が語る“ユルくて芯の通った”ビジネス観

「お絵かき(創作)がもっと楽しくなる場所」という理念を掲げて、'07年にスタートしたSNS型のイラストコミュニケーションサービス『pixiv(ピクシブ)』。当時25歳だった社長の片桐孝憲さんは、収益化の見通しはなかったものの、「これだ!」と確信を抱いたという。プレッシャー世代を代表する起業家となった片桐さんが、“ユルくて芯の通った”ビジネス観を語った。

ピクシブ株式会社 代表取締役社長  片桐孝憲

ブランド品にも高級車にも
興味ない。だって、
ネットのほうが楽しいから


「お絵かき(創作)がもっと楽しくなる場所」という理念を掲げて、’07年にスタートしたSNS型のイラストコミュニケーションサービス『pixiv(ピクシブ)』。当時25歳だった社長の片桐孝憲さんは、収益化の見通しはなかったものの、「これだ!」と確信を抱いたという。プレッシャー世代を代表する起業家となった片桐さんが、“ユルくて芯の通った”ビジネス観を語った。

世界に通用するプロダクトを作りたかった

’07 年のスタート以降5年間で急速に規模を拡大し、現在、ユーザー数500万人、月間PV33億、累積2990万枚のイラストを有する巨大ウェブサービスに成長したイラストコミュニケーションサービス『pixiv(ピクシブ)』。イラストや漫画などの作品を発表したい人とそれを鑑賞したい人同士のコミュニティとして人気を集める同サービスを運営するのが、ピクシブ株式会社だ。

「お絵かきがもっと楽しくなる場所を作ること」を企業理念に掲げる同社の代表取締役社長が、片桐孝憲さん。’82年生まれで現在30歳の彼が前身の会社を立ち上げたのが’05年、23歳の頃のこと。プレッシャー世代の起業家としても、IT業界の若手経営者としても、いまや時代の先頭を走る存在となった彼の成功の秘訣とは、何か。pixiv誕生のルーツと、彼の目指すビジョンを語ってもらった。

「そもそもはpixivを作りたくて起業したのではなく、ウェブサービスを作りたくて会社を始めたんです。世界に通用するようなプロダクトを自分たちの手 で作りたかった。それで、pixivをスタートさせる前にも、受託の仕事をやりながら、いくつか自社サービスを作っていました。そんな中、一緒に仕事をし ていたプログラマの馬骨(ばこつ=上谷隆宏)さんがほとんどひとりで作ったのがpixivだった。もともとイラストレーター志望で引きこもり体質の彼が、 自分の欲しいものを作ったというのがきっかけです。会社の初期メンバーは、ほとんどが学生や引きこもりでしたね。別に外に出られないわけではないけれど、 インターネットが面白くてずっと家にいたような人が多かった。僕はアニメや漫画よりもデザインに興味があったんですけれど、やっぱりインターネットは大好 きでした」

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