臨機応変の方向転換が常に新鮮なサプライズを生みだす

『イナズマ』と『ダンボール』どちらも日野氏が企画を立て、ディレクションし、プロデュースを行っている。両作品のヒットもあり、日野氏が代表取締役社長/CEOを務める株式会社レベルファイブは、日本のゲーム業界で最も注目を集めるカンパニーとなった。


経営者とクリエイターを自分の中で切り分けているつもりはないんですが、経営者の僕が、クリエイターの僕を見たら『使いづらいな』と思うでしょうね(笑)。僕はいつも瞬時に方向転換してしまうんです。たとえば、誰かと話をして良いアイデアを得たら、すぐにそちらの方向に作品を方向転換してしまう。過去の自分のアイデアにあまりこだわらないんですね。そういうフットワークの軽さが、ファンに『サプライズ』を感じてもらえる作品作りにつながっているんじゃないかと思います。レベルファイブのスタッフは、僕がいきなり方向転換することに慣れているから、すぐに対応してくれますけど……経営者だったらイヤでしょう(笑)」


常に「サプライズ」のある作品を目指して。日野氏は貪欲にアイデアを詰め込み続ける。劇場版『イナズマイレブンGO v s ダンボール戦機W』もまさに日野氏の仕込んだサプライズのひとつ。もうじき『妖怪ウォッチ』や『レイトン教授と超文明Aの遺産』といった新しいサプライズも待っている! まだまだ日野氏とレベルファイブの躍進は止まらないようだ。

ひの・あきひろ●幼少からゲームに親しみ、コンピュータ専門学校を卒業後、地元福岡の開発会社でメインプログラマー、ディレクターを経て独立。1998年10月、子供たちにワクワクしてもらえるゲームを作りたいという思いから、レベルファイブを設立。5つ星の作品を届け「世界一のエンターテインメントブランド」を目指している。

劇場版『イナズマイレブンGO v s ダンボール戦機W』 12月1日(土)より全国東宝系にて激突公開! [http://www.inazuma-movie.jp/]