岸田戯曲賞を受賞して波に乗る、劇団ヨーロッパ企画・上田誠が演出

一方、脚本と演出を務めるのは、今年『来てけつかるべき新世界』で、第61回岸田國士戯曲賞を受賞した、劇団ヨーロッパ企画の上田誠。映画化された『サマータイムマシン・ブルース』『曲がれ!スプーン』など、さまざまな分野で活動を広げる才人です。

彼は数年前に『時をかける少女』に続編があったことを知り、ひっくり返るほど驚いたとのこと。「読むと、ラベンダーの香りを残して未来へと去っていったケン・ソゴルが、堂々とまた帰ってきて和子に迷惑をかけまくっていました。

そしてまた、『記憶を消す、消さない』と言っているという…それが夫婦漫才のようで、これをコメディにできないかと思い立ちました」と舞台化のいきさつを語りました。

舞台「続・時をかける少女」

©2018「続・時をかける少女」製作委員会

■ストーリー
ヒロイン・芳山和子は、未来人である深町一夫(本名ケン・ソゴル)と恋に落ちタイムトラベルの超能力を得るが、彼が未来へ帰ったのを期にすべての記憶は消されてしまう…という切ないラストで「時をかける少女」は終わる。

しかし、高校生となった和子の前に再びケン・ソゴルが現れ、二人は現代で行方不明になっている科学者3人を探すことになってしまう。

■開催日時 2018年2月7日(水)〜2月14日(水) 計10公演予定
■会場 東京グローブ座 東京都新宿区百人町3-1-2
■主催 2018「続・時をかける少女」製作委員会(ニッポン放送/ぴあ/イープラス)
■企画・製作 ニッポン放送
■制作協力 プラグマックス&エンタテインメント/株式会社オポス
■チケット 2017年11月下旬から発売を予定
■お問合せ プラグマックス&エンタテインメントTEL:03-6276-8443(平日11:00〜18:00)

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。