妻:「ねえ、私たちも今年で結婚10年だね。今まで色々あったけど、私は幸せだと思っていたよ。でも、最近は自分でもよくわからないんだよね。貴方はどう思ってる?」
夫:「普通に幸せだと思ってるよ。なに? 何かあったの?」
妻:「これからも私と子どもを大切にしてくれる?」
夫:「当たり前だよー」
妻:「安心した! ありがと」
夫:「今日、なんか変じゃない? どうしたの?」
妻:「ねぇ、約束してくれるかな?」
夫:「何を?」
妻:「目黒区に住んでいる加藤郁子さん(仮名)と今すぐ別れてくれない?」
夫:「!?……。」
妻:「もう全部知っているから、私」
夫:「……。」
妻:「貴方が積極的に彼女と別れる行動をとって、完全に別れたことを証明してくれたら、私はこのまま貴方も彼女も許す努力をしようと思う。でも、もし、約束できないのなら、彼女にはそれなりの責任を取ってもらうし、彼女のご主人にもこの事実を伝えようと思っています。貴方との将来も考え直します」
夫:「それなりの責任って?」
妻:「慰謝料請求に決まってるでしょ!」
夫:「それは…やめたほうが…いいと思う…けど」
妻:「私は覚悟を決めているので、やめません。ところで、貴方は自分のしたことを悪いと思っているの?」
夫:「思ってる…。ごめん、悪かった」
妻:「で、どうする気なの? 私と別れて彼女と再婚して、新しい家庭を築こうと思っているの?」
夫:「いや…そんなことは思っていないけど」
妻:「じゃ、どう思ってるの?」
夫:「…。彼女と話して別れてくるよ」
妻:「それを、どう証明するの?」
夫:「…。」
妻:「私の目の前で彼女に電話して、この事実を伝えてください。そして、今後いっさい連絡を取らない、会わないということと、謝罪の内容を“文書”で私宛に送れと伝えてください。貴方も一筆書いてください。」
夫:「それ、今すぐ?」
妻:「当然です」
妻の本心
「夫に逆ギレされて、離婚を宣言されたらどうしようっていう不安はありました」と語る真紀さん。
でも、もしもそうなった場合のシュミレーションも一緒にアドバイスさせていただいていたので、結果的に毅然とした態度で夫との“交渉”に臨むことができました。
「夫を渡すものか」という気持ちを強くもちながら、“妻”として自信をもって対処できたという真紀さん。
夫と不倫相手を、完全に許せるかはまだわかりませんが、時間をかけて傷ついた心と夫婦の信頼関係を取り戻す努力をしていってほしいと思います。
今後は、もっと夫の気持ちにも寄り添いながら、夫婦関係修復に集中していきたいとのことでした。