■一番、有利な借金は……あの方法!

もし、数万円から数百万円程度を必要になって困ったときは、金融機関に相談に行くのもいいのですが、一番有利な借金を選択することも考えてみてください。それは「親に頭を下げて借りる」方法です。

ほとんどの人は親に借金の相談をすることを避けたがります。普通、怒られるでしょうしね。しかしこれも「面倒」「日数がかかる」の1パターンとして考えると、どこよりも低い金利もしくは無利息で借りられる可能性がある借り方でもあります。先ほどの120万の返済のような金利は不要で、借りた100万円さえ返せばすむかもしれないわけです。

きちんと頭を下げて、お金を借りざるをえない苦しい事情が説明できれば、親も(親自身の経済的に無理のない範囲で)、お金を貸してくれるはずです。お金を借りたお礼は必ず将来に返すとして、今は借金しなければいけないピンチを乗り越えるために、親の力を借りてみてはどうでしょうか。


ところで、親友に借りる、のも選択肢としてないわけではありません。しかし、友人に借りたお金を返せないと友情を失うことになりますので、ご注意を。「あいつは卒業後、うまく稼いでいるらしいから、これくらい借りてもいいだろう」なんて思って友人に声をかける気持ちは必ず見透かされます。友人からの借金は返済の計画を守り、数千円から数万円の借金でもきちんと返しておきましょう。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会