毎日、夫婦問題の相談に携わっている筆者のもとには、様々な“残念”な夫婦の現実が飛び込んできます。

それは、笑い話ですむようなものから、思い出しただけでも怒りが込み上げてくるようなものまで、いろいろです。

そこで今回は、『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』の著者で、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光が、“怒りを通り越して笑うしかない残念な夫”に焦点を絞ってお伝えします。

事例1: 「かわいそうな女」との浮気を正当化する夫

最近、帰りが遅くて“休日出勤”も増えた夫。

「ピンっときて、夫がお風呂に入っている間にスマホチェックしてみました。そしたら、ビンゴ!

同じ会社で働くバツイチの部下と飲みに行ったり、ホテルにも行ったりしていたんです!」

こう話すAさんは、結婚9年目の40歳の主婦。小学校1年生の男の子が1人。

冷静ではいられず、Aさんは入浴中の夫に詰め寄りました。すると、すんなりと自分の浮気を認めた夫。

そして、浮気相手の女の“身の上”を語り始めたのです。

「彼女は、元夫からのDVにずっと耐えてきて、5年前に幼い子どもを抱えて離婚したんだ。その後も、言い寄ってきた男に騙されたりして、かわいそうな女なんだよ」

それを聞いたAさんは……。

「は? 夫に裏切られた“私”のほうが、よっぽどかわいそうだろ!」と。

「大事にする基準」が見えなくなっている残念すぎる夫。早く目を覚ましてくれたらいいのですが……。

事例2: 息子に本気で「勝とう」とする夫

B子さんが呆れてしまうことは、小学校2年生の息子に「勝たないと気が済まない夫」の“幼さ”です。

公園でのサッカー対決で、一度も息子にゴールを決めさせることなく、本気でやり込めて得意げになっている夫。ゲームでも然り。

息子にとって、“負けること”を経験することも成長過程において必要なことだとわかっていても、むきになりすぎる夫に抵抗を感じると言います。

最近では、「パパとは、もう遊びたくない」と言いだしている息子。

子どもとの遊びでの“加減”がわからない残念な夫は、けっこうな割合で存在します。

ときには負けてあげることが、子どもの“自信”につながるのに……。

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