ある意味ベッド・インに時代が追いついた?

――現におGIG(ライブ)では、バブル世代の男性も女性から若い人まで、いろんな客層の方がいらっしゃる。

かおり:結成当初はバブル世代で、当時の甘い蜜を追体験したいオジサマ方が多かったんですけど、活動を続けていくにつれて、女性が増えていき、今ではカップルやファミリーで楽しんでくれる人たちもいるんです! 親子でおギグに来てくれたりとか♡

こんなに幅広い世代の方が応援してくれるなんて、活動開始当初はまったく想像してなかったので、本当にマンモスうれPですね♡

中尊寺まい(ギター&ボーカル、パイオツカイデ~担当)

――これは憶測なのですが、昭和末期や平成初期のエッセンスを取り入れたレトロなデザインや音楽が目下大流行しているじゃないですか。ほかにも、少し前にTikTokでも「親の若い頃(バブル世代)のイケてる写真」を投稿するのが流行っていたんですよ。

バブル世代や昭和末期〜平成初期に注目が集まっている……。つまり、これは言い過ぎかもしれませんが、ある意味ベッド・インに時代が時代に追いついたということなのでは?

かおり:あ~ん! もしかしてウチらってば…時代を先取る乳(ニュー)パワーだったの…!?♡

ちゃんまい:この時を、心の底からおマンちしてました♡

――映画のポスターなどでも、右上がりの手書きロゴも流行しているじゃないですか。ほら、ベッド・インのロゴも右上がり手書き……! 完全に時代を先取りしていた……!

ちゃんまい:確かに、最近めっちゃ多いですよね〜〜〜〜〜!

かおり:このロゴも、活動を始めたばかりのころにバンド仲間に作ってもらったんです♡ デザイナーもやっているSMASH YOUR FACEのギターのミツ氏!「ルージュで描いた感じのロゴにして欲しい」とおねだりした記憶がありますね。

このロゴ、本当にゴイスーで、どんな大御所デザイナーさんでも、このロゴが一番だよって言って下さって…!

ちゃんまい:みんな、褒めてくれますね。海外の方が買ってくれることも多いです。

かおり:この10年ロゴを変えずに来てるんですけど、ベッド・インを象徴するようなロゴを一番最初に作ってくれた彼には、感射しかないですね! このロゴのTシャツも定番アイテムとして、結成当初から今もベストセラーです♡

――まさに、運命のロゴですね。

かおり:ロゴもグッズも自分たちの作品のひとつだと思っているので、お遊び感覚で楽しみつつも、常に細部まで真剣にこだわる、手はヌかない!っていうのはZUTTO大事MANにしていて。今のグッズをデザインして下さってるセラチェン春山さんも本当にいつも最高のアイデアを下さいますし、一緒にナニかを形にして下さるすべての皆さんのおかげでベッド・インはCoCoまで来れました!

最初はバンド仲間と写真集や8cm短冊シングルCDを作っていたら、メンバーやスタッフ、スペースシャワーやキングレコードの皆さん…少しずつゲームのパーティーみたいに面白がってくれる味方がどんどん増えていった感じです。その時その時の、出会いとご縁に感謝マン激です♡

――おふたりの音楽性やエンターテイメント精神に集まってきた人たちによって、アットホームなバブルが10年も続いていると。むしろ、だからこそ続いているのでしょうね。

かおり:景気のよかった時代でなく、今だからこそできる「DIYバブル」みたいな。みんなで愉快に「オトナの文化祭」を続けていたら、いつの間にか10年経っちゃった!って感じですね♡ 本当に人に恵まれてます!