3.人間関係への影響

日常的に夫婦ゲンカのある家庭では、子どもが結婚に対する悪いイメージを抱きかねません。

親は子の鏡なのですから、気をつけたいもの。

結婚が、「違う人間同士が愛情を持っていたわりあい築き上げていくもの」ではなく、「いがみあい、攻撃しあっている人間同士が同居するもの」というイメージになってしまえば、家庭はくつろげる場所から程遠くなります。

両親のパートナーシップは、子どもの将来の異性関係にダイレクトに影響を及ぼします。そう考えると、ぞっとしませんか?

子どもに幸せになってほしいのなら、子どもの前での夫婦ゲンカは今すぐにひかえるべきです。

ではどうしたら…?

とは言え、つのる不満をどうしたらいいのでしょうか。子どものために仲良し夫婦を演じろと言っているわけではありません。

まず、最初にしておきたいことは、夫と危機意識と子どもへの影響の知識を共有することです。

なかには子どもにありのままの夫婦の姿をみせることがよいことだと思っている夫もいますから、ここは、重要なステップです。

徹底的に公平なケンカであれば、両親のケンカをみても子どもは、「人間はお互いに怒りをぶつけあっても、愛情を持ち続けられる」ということを学べると本書にはあります。

ですが、いざ夫婦ゲンカになると、いかに自分は正しくて相手は間違っているか、というこだわりを捨てることができなくなる人が、男性でも女性でも多いもの。

また、感情が高ぶると、相手を罵倒する言葉を使ってしまう場合もありますよね。

こうなると、公平なケンカというのがいかに難しいかと思い知らされます。

お互いを責め合うケンカではなく話し合いをしようね、ということを、お互いの共通意識として持てたら、ずいぶんケンカの様子も違ってくるはずです。

相手ではなく、自分を主語にする

テクニックとしては、アイメッセージで話すことも有効です。アイメッセージのアイとは自分を意味する”I”です。

相手の言動を指摘するのではなく、「私は~思う」、「私は~感じる」といった、私を主語にして気持ちを伝える話し方です。

ただし、この時に、相手がどう反応するかは期待せず、アイメッセージで自分の気持ちを表現できたことだけでよしとしましょう。

はじめのうちは、反論されたり、逆に「俺だって~」という反応が返ってくるかもしれませんが、少しずつケンカ口調から話し合いに変わっていくでしょう。

反対に、「あなたはいつも~してくれない」「あなたは絶対~なんだから」といった表現は、逆効果満点です。

相手を怒らせることが目的ではないのですから、ここは気をつけたいところです。

産後の夫に対するイライラ、すごーくよくわかりますが、子どもの将来に悪影響があるとわかれば、ブレーキになるのではないでしょうか。

今回ご紹介した本の著者は、精神科医から、夫婦の専門家から、セラピストから、仲のよい夫婦から、とにかく、考えつく限りの手段を使って、夫婦仲の修復に取り組んでいます。

あきらめないその姿勢には、勇気をもらえます。

もしかして夫側には、どれだけケンカしても大丈夫、という甘えがあるのかもしれません。

妻が本気でどうにかしたいと考えていることを、まず知ってもらうことも重要ですね。

【参考文献】
・子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法
・夫婦の関係を見て子は育つ―親として、これだけは知っておきたいこと

グローバル企業にて秘書課、広報部に在籍。社内の女性ネットワーク立ち上げにも関わる。第二子出産後、体調を壊したタイミングで退職、ライターに転向。10歳の年の差の子ども2人の子育て中。子育てはどれだけシンプルにできるかだと思っている。本と森が大好き。取材のフットワークと切れ味には自信あり!

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