4.老化防止には漢方の服用もおすすめ

肌の老化が気になる人には、漢方薬もおすすめです。漢方薬は医薬品として効果が認められており、美容皮膚科の自然由来の治療薬としても処方されています。

シワやたるみといった肌の老化をもたらす原因は、紫外線によるダメージだけでなく、乾燥や血行不良、ホルモンバランスの乱れなどが考えられます。また、加齢による内臓や精神力の機能低下によって疲れて見えることも考えられます。

肌の老化対策には、「肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する」「水分の循環をよくして肌に潤いを与える」「血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる」「ホルモンバランスの乱れを整える」などの働きを持つ生薬を含む漢方薬を体質に合わせて選びます。

また、「血流の改善によって胃腸の機能を回復させ、酸素と栄養を全身に届ける」「自律神経を整え、ストレスを軽減することで意欲を高める」といった漢方薬もあり、からだの内側からのアンチエイジングにもアプローチします。

漢方薬は根本からの改善を得意としているので、シワやたるみなどが起きにくい体質を手に入れることができます。

肌の老化対策におすすめの漢方薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血行をよくして「血(けつ)」の滞りを取り去り、肌に栄養素を送って、ニキビやシミ、肌荒れなどの肌トラブルを改善します。月経不順や冷え、のぼせなどの諸症状にも用いられています。

当帰飲子(とうきいんし)

「血」を補う「四物湯(しもつとう)」をベースにした漢方薬で、肌に栄養分と潤いを与え、乾燥肌を改善します。

このように、老化対策に用いる漢方薬はいくつものタイプに分けられます。

漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。

クリニックや漢方薬局は敷居が高いという人には、スマホで気軽に頼める「あんしん漢方」などのサービスもおすすめです。

AI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」を利用すれば、漢方に詳しい薬剤師が体質に合った漢方薬を見極めてくれます。さらに、お手頃価格で自宅まで郵送してもらえます。

加齢の進行、活性酸素の発生自体を止めることはできません。

しかし、抗酸化作用のある食材を積極的に取り入れる、食事のバランスに気をつける、紫外線を防ぐ、ストレスをためないなど、老化防止のためにできることはたくさんあります。

いつまでも若々しくいるために、栄養素に気を配るなどして生活にアンチエイジングを取り入れましょう。

<この記事を書いた人>

薬剤師 相田 彩 @あんしん漢方

あんしん漢方薬剤師
相田 彩

昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院・精神科専門病院・調剤薬局の現場で漢方薬が使用される症例を多く経験。

医薬品での治療だけではなく、体質や症状に適した漢方薬を活用し根本改善を目指すことの重要性を実感する。

現在は、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でサポートを行っている。

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