――昨今やたら耳にするようになった【ガチ中華】ですが、そもそも何をもって“ガチ”なのか? 「町中華」も流行っているけれど、その違いは?

今回は【ガチ中華】の取材店数200軒超、業界の動向にも詳しい「東京ディープチャイナ研究会」代表の中村正人さんに案内人をお願いして【ガチ中華】の魅力に迫ります!

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  • 池袋の中華フードコート「沸騰小吃城」界隈は中国の街角といわれても信じかねない?

そもそも【ガチ中華】って、なんだ?

中村正人さん(以下、中村):【ガチ中華】とは「海を渡って日本に来た中国語圏の人たちが経営し、調理している料理」のこと。

「町中華」と比べて「日本人の好みに寄せていない」といわれますが、僕は日本人云々というよりも単に「中国の人たちが故郷を懐かしみ、自分たちの好みの味を求めるまま、求められるままに提供するようになった」ということじゃないかと思っています。

【ガチ中華】ガイドブックも次々爆誕!

中村:実は【ガチ中華】には、大きく分けると2種類あります。

ひとつ目は、現地には昔からあったけれど、日本ではなかなか食べられなかった中国の地方料理。

具体的にいえば、日本でよく知られている中華四大料理(北京・上海・広東・四川)以外の地域のものです。

その土地に縁のない人なら初めての味でしょうし、現地で仕事をしたり留学をしたりしていた人たちにとっては「この味が日本で食べられるなんて!」と感激してしまうジャンルですね。

激ムズ漢字が話題になった「ビャンビャン麺」も、中国西北地方・西安の麺料理です。

「ビャンビャン麺」専門店「秦唐記」にはオンラインショップもあり全国から注文OK
「ビャンビャン麺」はコンビニやカルディにも!

中村:もうひとつのジャンルは、中国の創作中華。現地のトレンドが、ほぼ時差なく上陸してくるようになりました。

こちらはいわゆる“中国通”の人でも、とりわけ今はコロナでなかなか往来できないこともあって、「知らなかった!」と新鮮な気持ちで受け止められているようです。

【ガチ中華】で“ギラギラ系”と称される現地レストランチェーンも日本に進出!

中村:中国の20~21世紀にかけての20~30年の変化は「同じ国と思わない方がいいんじゃないか」というくらい大きくて、それこそ日本とは時間の流れ方が全然違う。

その“勢い”とか“自信”とか、反対に“ノスタルジック”なムーブメントとか、そういう“はやりすたり”がリアルタイムで、東京だけでなくニューヨークやシドニー等々、世界各地でワールドワイドに展開されているのが【ガチ中華】なのです。

1990年代風を狙った“レトロチャイナ系”も人気♪日本の昭和30年代ブームに近い?

――ますます【ガチ中華】に興味津々! とはいえ働いている人もお客さんも中国語圏の人ばかりというイメージで、ハードルが高いのですが……。

中村:その敷居を下げるのが僕ら研究会の役割だと思っていますから、大丈夫(笑)。

【ガチ中華】の楽しみ方、お教えしますよ!