視聴者が10人目の審査員! 新システム「ワラテン」とは?

 

審査員は9人。それでは合計が9票になってしまうではないか(※今回は点数ではなく審査員は票を入れることになっている)。いや。実は今回の大会では、テレビの視聴者が“10人目の審査員”になっている。その新システムが「ワラテン」というものだ。

ワラテンが、以前『M-1』で行われて廃止された「一般投票」と大きく違うのは、テレビを見ているわたしたちが参加できる点にある。視聴者は携帯電話、スマートフォンの公式サイトにアクセスし、面白いと思った瞬間に笑いボタンを連打。それを集計して面白さを測り、ボタンを押された回数を100点満点に換算。その点数が多かったコンビに、1票が投じられることになっている。

私たちが評価するのは、コンビではなくあくまで瞬間瞬間の笑い。少し古いたとえかもしれないが「へえボタン」を、視聴者が連打する仕組みが導入されたと思えばわかりやすい。参加するためのアクセス方法などは、番組本編で説明がなされるのはもちろん、番組の公式HPにもあるので、ぜひとも気軽に参加すべし!

ただただ楽しい大会に! 司会のナイナイに笑い負けるな!

 

最後に『THE MANZAI 2011』の最大の特徴として、あくまでこれは「フジのバラエティ番組」であるということを注目しておきたい。「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズにあるように、『THE MANZAI 2011』は『M-1』ほどの緊張感がなく“純粋に楽しい番組”が目指されているのだ。

もちろん、日本一の漫才師を決める大会なのだから、どうしたってピリピリはする。しかし、制作サイドの志として、MANZAIブームを作り上げ、お笑い業界全体を活性化させた『THE MANZAI』イズムの継承があることは、知っておいていいのではないかと思う。

それはたとえば、認定漫才師を選んで各地を巡回したことにも表れている。「こんなに面白い人たちがいるんだということを知ってほしかった」とは、ある番組関係者の弁だ。また『おかっちM.C.』において、各コンビの漫才とは違った面をフィーチャーしたりして。わきあいあいとした“チーム感”を醸し出そうとしたのも同じ理由にほかならない。もっともっと、世の中にはたくさん面白い芸人がいる。漫才のツカミではないけれど、私たちが笑って、少しでも多くの名前を記憶に留められたら、大会は大成功なのだ。

そんなことを含めて、司会の重責を担うナインティナインのうち、岡村は「当日は僕が一番笑っていたい」と述べていたし、前出の関係者も「てんやわんやだとは思いますが、僕も一番笑っていたい」と述べていた。そうそう、この心意気。もちろん誰が優勝するのかは気になるし「ウレぴあ総研」でも優勝者予想のアンケートを取るのだけれど(投票の結果、そして大会を振り返っての総括は、また後日こちらで掲載いたします)、まずは私たちが大いに笑うことだ。その時間はもう、すぐそこまで迫っている。

「ウレぴあ総研」では2030分まで、優勝予想の投票を実施しています。
A,B組からの優勝予想、C,D組からの優勝予想に投票してみましょう!

「THE MANZAI2011」優勝しそうなのはどのコンビ?【A組、B組】
「THE MANZAI2011」優勝しそうなのはどのコンビ?【C組、D組】

【関連サイト】

THE MANZAI2011」公式ホームページ

 

 たかはし・ひろゆき ライター。書店に勤めたり、雑誌の編集者を務めた後、フリーランスのライターに。なんにでも興味を持ってしまうため、お笑い、映画、本、音楽、街ネタ…などなどジャンルは限らず。世にあるものすべてがおもしろい。はず。