3:すべての家事を書き出して大体半分に分ける

完全に平等に分けたいのなら、まずは家事としてやるべきことはどんなものがあるか、書き出してみるのがおすすめです。

特に“見えない家事”、“名もなき家事”と言われる、「トイレットペーパーの補充」「日用品の買い出し」「とれたボタンの付け替え」といった忘れられがちな小さい家事は、意外と日々たくさんあってジワジワと負担になりがち。

「子どもが生まれる前はほとんどの家事を私ひとりで担当していましたが、子どもが生まれてからは回らなくなり、一度家事を全部書き出してリストアップしてみました。

細かいことまで書いたら夫も知らなかったようで、それからはリストをもとにできるだけ半々になるように分担しました」

全部を細かく担当決めはできないかもしれませんが、ざっくりと料理に属する家事は妻、洗濯や掃除に属する家事は夫など、書き出してみることでどのくらいの量の家事をお互いが担当しているのかを“見える化”しておくと、不満が溜まりにくいとのこと。

ただ、あまりにきっちり分けすぎると、ちょっとでも相手がやれていないときに責めたくなる要因にもなり得ます。

どちらかが忙しくて余裕がないときにはフォローしたり、都度話し合って分担を見直したりなど、臨機応変な対応が必要になりそうです。

4:家事分担アプリを利用する

上記の家事の書き出しとも通じますが、アプリを利用してさらに効率よく分担している家庭も。

「魔法の家事ノートというアプリで家事のタスクを見える化して共有するようにしてから、かなり楽になりました。夫婦の家事に対する意識のすり合わせもできるし、便利です」

家事の予定表を自動作成してくれてる「魔法の家事ノート」というアプリを利用しているママからは、アプリによって家事分担がスムーズにいったという成功体験の声が寄せられました。

ほかにも、視覚的に家事分担を把握できる「Yieto イエト」や、シンプルに家事タスクを管理・共有できる「ファミリーTODO」、感謝を伝えやすい「スムズー 家事効率化アプリ」「家事の名は」など、それぞれに使い勝手や個性が違う家事分担アプリが多数リリースされています。

各家庭に合ったアプリを利用できれば、夫婦で家事分担を見直すきっかけにもなり、夫婦・家族でうまく家事を回していけそうです。

ただ、家事に対する意識に夫婦で偏りがある場合や、マメにアプリを確認する習慣がないずぼらタイプの場合、せっかく導入しても活用できないで終わるケースもあり得ます。

アプリで家事分担するなら、事前に夫婦で話し合って意識をすり合わせ、お互い積極的にアプリを使う意思を確認しておくことが重要です。

今回、分担方法を教えてくれたママたちは、多くが家事分担をしっかり夫婦で話し合えていることはもちろん、そもそもの家事をできるだけ時短で済ます工夫もしているということを話していました。

洗濯は洗濯乾燥機で乾燥まで行って干す手間をなくす、平日の夕飯は惣菜や宅配キットに頼る、掃除は休日にまとめて行う、など、そもそもの家事をできるだけ減らすことで、夫婦双方の負担が少なくなります。

家事自体も手間を省けるものは効率よく時短しながら、夫婦で納得のいく分担を考えて家庭をスムーズに回していきたいですね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。