見透かされる恋愛への姿勢

Aさんが筆者に持ちかけた相談は、どちらの女性を選べばいいかではなく「どちらの女性とも進展しない今の状態」についてでした。

LINEはするし電話で話すこともあるのに、「デートに誘うような雰囲気にならない」「日曜日にお互いに休みだとわかってもふたりで食事に行くような流れにならない」と、いつまでも友達関係から抜け出せないことにストレスを感じていたのですね。

「思い切ってこちらから声をかけるのが早い」と伝えると「断られたら気まずくなるし」とAさんはまず返し、「誘ってもOKな空気があれば言いやすいのだけど」と肩を落とします。

「それはお互いさまじゃないの? 女性だってそんな流れを自分で作るのは勇気がいるでしょう」と言うと黙りますが、「今まで僕から食事に誘っていい返事をもらえたことがない」とつぶやくAさんにとっては、その女性たちの状態に抵抗があるようでした。

結局、どちらの女性ともそのときその場では盛り上がるけれど「次の段階」につながるような心の動きが見えず、そのためにAさんは自分が感じた相手からの好意が本物なのかどうか自信がなくなっていました。

それなら自分は芽生えた好意をどう女性たちに伝えていたのか、を聞いてみると、「褒める」「感謝する」「また話したいと伝える」と、Aさんなりに「相手が不快に思わないような伝え方」を考えていました。

あと一歩をこちらから踏み出すことはできないけれど、自分もあなたに好意を持っていると伝えていけば相手が動いてくれる、または自然と事態がそう動く、とどこかで願っていることは、「女性でもその人が好きなら誘うものじゃないの?」という言葉からわかります。

おそらく、どちらの女性にもそんなAさんの戸惑いや不安が伝わり、「誘われ待ち」を見透かされているのかもな、と思いました。