値上げラッシュが続く昨今。家計簿を前に頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。

給料は上がらず、税金や社会保障負担は増え、これから子どもの教育費や老後の年金問題もあるのに、生活費まで値上がりしてしまっては先々が不安と感じる人も少なくないでしょう。

しかし、変化に対応しないままでいることが一番のリスクです。家計に向き合うコツをつかみ、長期目線で実践していきましょう。

価値は変わっていくもの

需要と供給のバランス、そして時間や環境によって、同じモノでも消費者の考え方が変われば価値も変わります。

価値が変わることは当たり前のことですが、緩やかに変化していくと気づきにくく、数十年経って実感が湧くことも少なくありません。

日本の平均消費者物価の過去20年間(IMFデータベース 日本の平均消費者物価2002年~2022年を基に作成)

消費者物価の数値が下降すればデフレ、上昇すればインフレになります。「IMFデータベース 日本の平均消費者物価2002年~2022年」によると、数値は2013年から上昇しています。

スーパーでの買い物等で、商品価格は変わらないけれど、商品の容量やパッケージが小さくなっていることに気づいた方もいるでしょう。

昨今の値上げラッシュからインフレが始まったのではなく、約10年前から始まっているのです。