漢方カフェや、漢方専門薬局など、最近は漢方薬が身近になってきました。

漢方薬については、風邪には葛根湯(かっこんとう)、ダイエットには防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)など、何となく知っている人も多いかもしれません。しかし、実際に使うのは難しそうだと思っていませんか?

実は、漢方薬を上手に使うことで、西洋医学では対応できない不調や、病名がつかない体調不良や未病にも対応することができます。

今回は、漢方薬とはどのようなものなのか、副作用や使い方などについてご紹介します。

漢方のキホンQ&A

Q.漢方薬ってどんなもの?

漢方薬は、植物や鉱物、動物といった治療効果がある自然の生薬を組み合わせた薬のことです。

漢方薬は、からだのバランスを調整し、自然治癒力を高めることによって、病気や症状の緩和と根本改善を目的としています。

一方、西洋薬は、主に化学合成された人工的な化合物であり、多くはひとつの症状に強い薬理効果を発揮します。

Q.なぜ漢方薬が注目されているの?

漢方薬には、長い歴史のなかから生まれた知恵がたくさん詰まっています。

西洋医学では、悪いところを検査などで特定し、手術や投薬で治療しますが、漢方薬は部分的な治療をするのではなく、自律神経や免疫力を整え、からだの機能を回復することで、心身の改善を行うといった方法で治療します。

また、病気になる前である未病の段階からも使用することで、からだや心のバランスを保つ役割も果たしています。

いくつもの症状にお悩みの人や、繰り返す症状をお持ちの人には、とくに有効とされているのです。