Jungle MobileCOPY

iPhoneの人気が止まらない。ドコモがiPhoneの取扱いを開始し、国内の主要キャリア全てがiPhoneを販売。3社の競争で始まったユーザー争奪戦で、発売当初は品薄だった「iPhone 5s/5c」も手に入れやすくなり、その結果、家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」の携帯電話ランキングで1~10位をiPhoneが占めるという珍現象が起こった。

さて、この人気を背景に、Android端末からiPhoneへ乗り換えた人、初めてiPhoneを購入した人などにおすすめしたいPCソフトがある。それが、ジャングルのバックアップソフト「Jungle MobileCOPY」だ。

11月14日発売の「Jungle MobileCOPY」は、iPhone/iPad/iPod内のデータをPCへ簡単・安全にバックアップするソフトだ。iPhone/iPad/iPodの音楽などをPCで再生することができるので、「BCNランキング」ではサウンド関連ソフトに分類している。

2012年11月発売の前バージョン「PodCOPY 12」は、年間を通して安定した販売実績を上げた。サウンド関連ソフトといえば初音ミクなどのボーカロイドシリーズが有名だが、その市場で「PodCOPY 12」は上位で推移している。今年10月のランキングでは、「VOCALOID 3 初音ミク V3 ENGLISHバンドル版」「VOCALOID 2 初音ミク」に次ぐ3位。人気の高さがわかる。

「PodCOPY 12」「MobileCOPY」は、iOS端末のデータ管理ソフト「iTunes」をサポートするソフトで、iPhoneやiPod、iPad内の音楽、動画、連絡先、アプリなどのデータをiTunesやPCの任意のフォルダにバックアップする。もちろん、無料のiTunesでも同様のことができるが、「MobileCOPY」はインターフェースがわかりやすく、操作しやすいのだ。

ソフトを起動してデバイスを接続すると、ホーム画面の左の柱に「iPod(音楽)」「写真」「アプリ」などのアイコンがズラリと並ぶ。このアイコンを選択すれば、接続したデバイス内の該当データを確認することができる。「バックアップするデータの種類」と「データ」を選択して、保存先に「iTunes」または「PC」を選ぶと、データのコピーが始まる。PCに保存する場合は、保存先のフォルダを選択することができる。目で確認しながら操作できるので、非常にわかりやすい。

特に便利なのが連絡先だ。iTunesにバックアップするだけではなく、OutlookやWindows アドレス、Yahoo アドレスブックに転送したり、vCard形式で書き出したりできる。メールアドレスなどを共有するときに便利だ。

iTunesはデータのバックアップに「同期」という言葉を使っている。端末とiTunesのデータが同じになるように更新しているのでその通りなのだが、初めてiPhoneを持った人や、デジタルに詳しくない人には、何となく敷居が高い。「MobileCOPY」なら、わかりやすいアイコンと操作で、バックアップしたいデータだけをPCに保存。また、「MobileCOPY」経由でiTunesにデータをバックアップしておけば、iTunesからiPhoneにデータを転送することもできる。

iTunesをインストールしたPCを買い替えるときも、「MobileCOPY」が活躍する。あらかじめ、iTunesのデータをすべてデバイスに同期させておき、新しいにPCにiTunesと「MobileCOPY」をインストールする。データを入れたデバイスを接続して、iTunesライブラリを復元することができる。

このほか、「ファイル」アイコンから端末のファイルシステムに直接アクセスできるので、PCに保存しているデジタルカメラで撮った写真や動画を端末にコピーすることができる。

筆者も先日、iPhone人気に押されてiPhone 5sを手に入れた。iPhone自身の操作にはすぐ慣れたが、iTunesの使いこなしには、つまずいてしまった。iPhoneを手に入れたものの、iTunesを「使いこなせていない」、「使っていない」という人は、ぜひ「MobileCOPY」でiTunesを使いこなそう。(BCN・山下彰子)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。