精神的にも肉体的にも限界まで酷使して作り上げた『ライチ☆光クラブ』という舞台。すべてを注いだ舞台だっただけに、逆に再演では同じことはやりたくないと木村と中尾は声を揃えて言う。
 

「ぶっちゃけ、前回の公演中のことってあまり覚えてないんですよ。あっという間に終わっていた感じ。舞台で消費したものがあまりにも大きかったんでしょうね。終わった後はしばらくダウナーになっていて、役を引きずっていましたね。こういう舞台にはなかなか出会えないですよ。

で、やっぱり反省点もいろいろあったし、もっとこうした方がよかったかなとか思うところもありました。それを脚本・演出の江本さんがどうしてくるのか楽しみですね。もちろん僕らも1年間でそれぞれ経験を積んできているので、こちらからも仕掛けていきたいと思います。そこで化学反応が起きて、どう進化するのかが楽しみですね」(木村)
 

「この舞台をやっている最中は、現実に戻ってくるまでが大変でしたよ。紀伊国屋ホールでシャワーを浴びてメイクや血糊を落として、それでやっと帰ってくる感じでしたね。

正直にいうと、もう二度とやりたくない! って思ってました(笑)。それくらいに思える舞台だからこそ、再演できるのは嬉しいですね。

もちろん、前と同じじゃダメ。必ず磨きをかけていかないといけないです。江本さんの中でどんなプランがあるのかはまだわからないけど、前回は前回としてあまり引きずらないようにしていきたいと思っています」(中尾)

昨年の舞台より ©古屋兎丸/ライチ☆光クラブプロジェクト2011
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残酷で美しく、想像を絶する世界観で繰り広げられる『ライチ☆光クラブ』という舞台。これまでの人生で築き上げてきた価値観を揺さぶられるという強烈な体験は、普通に生活していてはなかなかできるものではない。

なぜこの作品が30年もの長きにわたり支持され続けてきたのか、それはこの舞台を観ればわかるはずだ。



 

『ライチ☆光クラブ』[ http://j.mp/1cLRhq0 ]

公演期間 2013年12月16日(月)~12月24日(火)まで
会場 AiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)

[原案・原作]古屋兎丸
[劇作・脚本・演出]江本純子
[出演]木村了 / 中尾明慶 / 玉城裕規 / 佐藤永典 / 宮下雄也 / 富岡晃一郎 / 廣瀬大介 / 加藤真央 / オレノグラフィティ / 平沼紀久 / 佐津川愛美 / 高野ゆらこ / 高田郁恵 / 本山歩 / 安田聖愛

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ

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