急速充電対応のケーブルかどうかを見分ける方法(Android)

前述のように、最近に発売されたスマホであれば、大部分のスマホは急速充電に対応していますので、標準で付属したケーブルで急速充電できる場合もあります。しかし、すでに持っているUSBケーブルが急速充電対応かどうか不明な場合、Android端末であれば、簡単に見分ける方法があります。

USBケーブルを使って、パソコン、またはACアダプタ・充電池とスマホを接続し、充電状態にします。その状態でスマホの設定画面から「設定>端末情報>端末の状態>電池の状態」の項目を見ると、「USB」または「AC」と充電のモードが表示されています(この記事での使用端末はNexus 5/Android4.4)。ここを見れば一目で急速充電かどうかが判別可能。「USB」は通常の充電、「AC」は急速充電の状態になります。

iPhoneの場合、画面で確認することはできませんが、本体側で自動的に給電モードを切り替えてくれて、急速充電対応のUSBケーブルで接続すると、急速充電になってくれるようです。もし、AndroidとiPhoneとを持っている人がいたら、Android側で充電して、使用しているUSBケーブルが急速充電対応かどうか確かめられますよ。

ACモードで充電すると、USBモードよりも、かなり早く充電できます。電力供給側、端末側の環境によって掛かる時間はまちまちですが、各所のレビューを総合すると、ACモードでの充電で、充電時間が半分程度に短縮されるようです。
 

いいことばかりではない。急速充電にはデメリットも

ケーブルを変えるだけで、充電に掛かる時間が大幅に短縮される「急速充電」。いいことずくめであれば、全部のケーブルを急速充電対応型にしてしまえばいいわけですが、そうなっていないのにはきっと理由があるはず。ということで、そのデメリットを探ってみますと、ソニー公式の電池紹介ページにこんな記述を見つけました。

<急速充電器は、早い時間で充電することができますが、充電池にダメージを与える可能性も同時に高まってしまうので、ほとんどの場合、満充電時を感知し、充電池のダメージを回避する回路が組み込まれています。>

満タンの充電池からあふれた電流は「熱」となり、電池の性能や寿命にダメージを与えます。また、あふれなくとも、充電中には電池は熱を発します。これも電池に供給される電流によってその熱量が変わりますから、急速充電をしたときの電池へのダメージは、USBモードでの通常充電時より大きくなってしまいます。