子連れ旅行に最適!海外旅行の達人が選ぶおすすめの国ベスト3

3位:ハワイ

木村さんが選んだ子連れ旅行おすすめの第3位はハワイ! 飛行機で片道7時間半くらいのフライト時間がかかるので、1週間くらいのゆったりした滞在がおすすめとのこと。

木村「王道ですが、やはりハワイは間違いないと思います。物価という意味では、やっぱりアジアに比べると今はすごく高くなっているので、毎回外食ではなく、地元のスーパーでお買い物をして、ちょっとしたキッチンがあるようなコンドミニアムに泊まって自炊もしていただくのがいいかと思います。それはそれでまたすごく面白いんですよ。

自分で作るのが面倒な方は、フードトラックもたくさん来ているので、そこでお弁当を買ってホテルで食べるのもいいと思います。レストランでの外食ももちろん素敵ですが、長期滞在になってくると毎回の外食は厳しいと思うので、その辺をうまくミックスしていただけるといいかなと思います。

ただ時差が19時間とかなりあるので、スケジュールは余裕をもって組んでいただくのがおすすめです。あまり予定を詰め込むのではなく、到着後の1日目はホテルのそばのビーチで過ごして、ちょっとスーパーに寄るぐらいの感じにしておくといいと思います」

ハワイの魅力は、スケールの大きなビーチを含む大自然、そして行って感じてみないとわからないカラッとした過ごしやすい気候だそう。アトラクションを詰め込むのではなく、そうしたハワイの空気を感じるゆったりした滞在がおすすめだと木村さん。

木村「ハワイでは日本の免許で運転できますので、可能だったらレンタカーを借りて、ワイキキだけではなくて、東海岸やノースショアのタートルベイなども回っていただけるといいかなと思います。素敵なビーチがハワイにはたくさんあります。

もちろん、ナイトクルーズとかシュノーケリングなどのマリンアクティビティも充実しているので、そういったアクティビティを予約されるのもいいかと思います。でも基本的にはギチギチに予定を詰め込まず、のんびり過ごすのがおすすめですね。

さらに言うなら、ホテル選びもすごく大事。やっぱり海がすごくきれいだし、スケール感がまったく違うので、多少コストがかさんでもオーシャンビューの部屋一択です。例えば朝、スーパーでパイナップルなどの食材を買って、キッチンで朝食を作って、海を見ながら食べるという数時間の価値がぐっと増すと思いますよ」

シンガポール イメージ

2位:シンガポール

木村さんのおすすめの2位は、日本からフライト時間6~7時間ほどで行けるアジアの国、シンガポール。

木村「台湾ほどは近くないですが時差が1時間と少なく、治安も良い国です。『ガムを捨てたら罰金が取られる』というような厳しいルールがあったりするほど、街中はすごくきれいで清潔ですし、そこは大きなポイントかなと思います。

タクシーも初乗りで400円くらい。さらにタクシーでどこにでも行けてしまうくらいコンパクトな国です。

街歩きがメインの台湾に比べると、シンガポールにはいろいろなアトラクションやレジャー施設が多くあります。ユニバーサルスタジオ、動物園、水族館など、すごくわかりやすい子ども向けの施設が多いので、そういった場所にタクシーでさっと行って、いくつか回るだけでも楽しいと思います。

ナイトサファリもすごく有名です。あまり小さいお子さんだと寝てしまう時間ですが、3歳以上ぐらいのお子さんであれば非常におすすめです」

料金面でも、シンガポールは場所さえ選べばそこまで高くはないそう。

木村「食費に関してはレストランによって差があります。地元の方たちが行くような場所は比較的リーズナブルですが、観光地のにあるようなアメリカンフードや日本食などのレストランは急にお値段が高くなります。

なるべく地元の方が行くようなホーカー(屋台が集まるフードコートのような場所)に行くのがおすすめです。ガイドブックにもたくさん情報が載っているので、気になる場所を調べてから行くのがベストです。

そしてシンガポールで気をつけなければいけないのは、室外と室内の気温差! 外はとっても暑くてトロピカルな気温なのに、室内はクーラーがガンガンにきいていて17~18度くらいなので、半袖だけだと風邪をひいてしまいます(笑)。常夏の国ですが、上着はマストで持って行ってくださいね」

1位:台湾

木村さんが1位に挙げたおすすめの旅行先は台湾! フライト時間3~4時間ほどで到着するので、海外の中でも特に行きやすい場所です。

木村「アクセスもいいですし、時差も1時間しかないので、国内旅行の延長のような形で気軽に行けます。土日に有給を1日か2日あわせてコンパクトに旅したいというニーズにもピッタリで、2泊3日もしくは3泊4日もあれば十分楽しめる。

親日派の方も多いですし、日本語をそのまま使うみたいな文化もあり、レストランでも日本語のメニューがあったり日本語が通じることも多いので、言語の面でもあまり心配がないのではと思います。

そして私自身、台湾ではグルメをとても楽しみにしているのですが、台湾の料理は子どもでも食べやすいものが多いです。日本食に似ているというか、優しいおふくろの味みたいな感じですね。

あとは気候ですね。日本よりも暖かく、日本の冬の時期は、台湾は春・秋くらいのちょうど気持ちのいい感じの気温です。これからの季節に旅行するにはちょうどいい旅行先だと思います。

交通の便としては、タクシーも安いんですが、地下鉄も日本の東京に近いような形で充実しているので便利です。1日使えるパスが800円ぐらいで買えるので、いろいろな駅で降りて町ごとの違いを楽しむのもいいかなと思います」

そして台湾といえばやはりはずせないのがナイトマーケット(夜市)!  毎日各所で開かれるナイトマーケットでは、台湾グルメやファッション雑貨などを販売する屋台が立ち並び、夕方から夜遅くまで多くの人々で賑わいます。

木村「台湾にはいろんな規模のマーケットがあります。一番大きくて有名なのは士林夜市だと思うんですが、子ども連れの場合は大規模すぎると大変かなと思うので、もうちょっと小規模なところで楽しむのがおすすめです。

ナイトマーケットといっても夕方の4~5時ぐらいから開いているので、そのくらいから行ってご飯を食べたりとか。あとはゲームを楽しめる屋台みたいものがあって、日本の昔のお祭りのようなノスタルジックな雰囲気もあるので、大人も楽しめるし子どもも喜ぶんじゃないかなと思います。

あとは、私は子どもができてからまだ台湾には行けていないのですが、大きな公園もたくさんあるようです。小さいお子さんだと、あちこちレジャーランドとかに行くよりも意外と公園の遊具で遊ぶほうが喜んだりするので、街中でちょっとぶらぶら買い物を楽しんで、公園に寄って遊ぶというような気軽な旅もいいんじゃないかなと思います」