好きになったのは結婚している人、なんてしんどさは、できれば避けたいけれど恋心を止めるのもまた難しいですよね。

一方で、最初から既婚者とわかっていれば、独身者との恋愛のような気軽な関わりは控えようと思うのは当然です。

ある独身女性は、そうやって自制していた気持ちを既婚男性によって踏みにじられ、強い怒りを覚えました。

既婚男性がついていた「ありえない嘘」とは何だったのか、女性はどうしたのか、ご紹介します。

既婚男性のありえない嘘と、その後の復讐とは

憧れだった既婚男性からの言葉

独身の由里子さん(27歳)は、趣味のサークルで知り合った既婚男性のことが気になっていました。

サークルに入って3ヶ月、仲のいい友人はできたけれど「人見知りで自分から人に話しかけるのが苦手」という由里子さんは、その男性をいいなと思っても積極的に声をかけることができず、悶々としていたといいます。

「その人が結婚している、というのは、友人から聞いていました。

飲み会のときに奥さんのことを話していたらしくて、サークルでは家の話などまったくしないけど、そうなのだろうなと私も思っていて」

既婚者を好きになっても仕方ない。そう思うけれど、男らしい堂々とした振る舞いや女性たちに見せる優しい顔が、由里子さんにとっては太陽のようなまぶしさだったそうです。

それまで、男性とお付き合いをしたことはあるけれど「熱中するような恋愛はしたことがない」と話す由里子さんは、既婚者である事実もきちんと受け入れて、男性への気持ちは片思いで留めておこうと決めていました。

それががらっと変わったのは、近い仲間で開いた飲み会に男性も参加していたときで、トイレに立った由里子さんは廊下で男性に呼び止められます。

「前から気になっていた、と早口で言われました。

急なことで私はひたすらびっくりしていて、二次会を抜けてどこかで話したいって彼が言うのをうなずくしかなくて」

お開きになる直前のことで、その場で慌ただしくLINEのIDを交換し、会計が終わる頃に彼から「◯◯公園にいるから」とメッセージが届き、由里子さんもみんなに帰ることを告げてそこへ向かいます。

「酔っていたせいもあって、自分に何が起こっているのか実感がありませんでした。

頭のなかで、彼から言われた『前から気になっていた』って言葉がぐるぐる回っていて、とにかく話さなくてはって思っていましたね」

公園では、外灯から離れた薄暗いベンチに彼が座っているのが見えました。