時計は、現代において欠かせないアイテム。特に男性は、腕時計が好きな人も多いでしょう。そんな時計好きの人にオススメの展覧会「時を知る」が、六本木ヒルズで開催中。めったに見られない時計コレクションは一見の価値ありですよ!

2014年は、日本とスイスが1864年に修好通商条約を締結してからちょうど150年になります。それを記念して、六本木ヒルズ多目的スペース「umu(ウム)」で記念イベント「時を知る 時計の歴史/日時計の誕生から最新の複雑機構の歩み」が開催されています。

ウレぴあ編集部では、2月6日に行われた開会式、そしてプレスプレビューに行ってまいりましたので、その模様をお伝えします。

 

開会式では、まずこのイベントの主催団体である「高級時計財団」(Foundation de la Haute Horlogerie」の会長兼マネージング・ディレクター、ファビエンヌ・ルポさんが「スイスと日本は、ディティールへのこだわり、勤勉さ、技術や伝統を守るという点で共通点があり、それらが両国の時計作りに現れていると思います」とスピーチ。

 

 

次に、スイス連邦大統領、ディディエ・ブルカルテール閣下が登場。

「150年前に締結した修好通商条約から、スイス時計の精密さや正確さ、両国の良好な関係は変わっていません。スイスと日本には共通点が多く、これからも両国の発展をウォッチしていきたいと思います」と述べていました。

 

 

最後はスピーチをしたお二人に加え、大統領夫人、在日スイス大使、ウルス・ブーヘル閣下ご夫妻、高級時計財団日本代表の西村豊氏でテープカットが行われました。

 

●日時計から大掛かりな機械式時計まで

さあ、それでは会場内を簡単にご紹介しましょう。まず入り口を入ると、左の壁に2つの覗き穴があります。

 

左の覗き穴にはシルバー製の日時計があります。これは18世紀初頭のもの。実は、日時計はかなり以前からあったようなのですが、誰が発明したのか、起源がわかっていないそうです。人間は、時間という概念を紀元前5000年くらいから持っていたようです。

 

右の覗き穴からは、ライヘンバッハのアストロラーベが見られます。アストロラーベとは、天体観測用の機器。太陽や月、惑星などの位置から現在時刻を知るといったこともできたようです。天体観測と時間という概念は、とても密接なものなのです。

 

こちらは「ヴァランガン教会の塔時計」。13世紀くらいまでは、時計は建造物の一種で、町の人に時刻を知らせるという役目がありました。この時計は、オモリを動力に動きます。歯車が複雑に噛み合っているのは、今の時計と通じるものがありますね。