夫婦喧嘩で、なかなか謝らない夫。言い訳や理屈ばかりを繰り返す態度に、イライラは倍増!こんな「謝らない夫」にストレスをためる妻は多いようです。
夫婦喧嘩の原因は、二人の意見のすれ違いがほとんど。一方だけに非があるとは限りませんが、時には「俺が悪かった」と言わせたい!と思うのも無理はありません。お互いにスッキリと争いを収束させるための方法をご紹介します。
なぜ「謝らない夫」が多いのか
そもそも何故、謝らない夫は、妻に頭を下げたくないのでしょうか。これは、男性独特の「自尊心の強さ」が、理由かもしれません。
古来、男性は「力があることを誇示したい」という本能的な欲求を持っています。力のある者、能力ある者が評価される社会で生きてきた中、「勝つこと」「強いこと」に重きをおくDNAが、心身に受け継がれているのです。
男性視点で喧嘩を捉えると、「謝る」=「負けを認める」という公式が成り立ちます。
従って、無意識のうちに、「謝ってたまるか!」という反応が発動し、それが言動にも出てしまうのはないでしょうか。
妻が夫に向き合うときには、この男性独特の「自尊心の強さ」を、頭の隅に置いていくといいかもしれません。
「悲しい」「さみしい」など、妻の本音を伝える
そもそも、妻が夫に「謝ってよ!」と思うのは、強い怒りを感じるからですよね。
実は、この「怒りの感情」は、突然、沸くものではありません。心理学では、怒りは二次感情といわれ、もともとは別の感情(一次感情)に付随して沸くものとしています。
一次感情には、以下のようなものがあります。
悲しい・さみしい・がっかり・傷ついた・不安・怖れ
夫婦喧嘩を思い返すと、心当たりはないでしょうか。
例えば、「夫のリクエストのメニューで夕飯を作り、帰りを待っていたのに、夫は連絡もせずに飲みに出かけてしまった」というケース。
「なんて身勝手なの!なんで連絡のひとつもできないのよ!」というのが、怒りです。
しかし、もとはといえば「夫のために作った料理を、食べてもらいたかった。家族で一緒に夕飯を食べたかった。」という、悲しい、さみしい気持ちが先にあったはず。
夫から「ごめん」のひとことを聞きたいのなら、この一次感情を素直に伝えましょう。怒りをぶつけるのではなく「あなたの好きなものを作ったから、食べてもらえなくて悲しかったよ。一緒に食べられなくて、とてもさみしかったよ。」と気持ちを伝えるのです。
喧嘩をするとき、複数のことを持ち出さない
男性脳の特徴に「脳の局所をフル活用する」というものがあります。つまり、男性は1点集中。ひとつのことに集中しているときは、他のことに気が回らないのです。
それに対し、女性脳は「検索能力が高い」という特徴があります。喧嘩でいえば、過去の出来事も、よく覚えています。そこで妻がやりがちなのが「そういえば、あのときもああだった、こうだった。だいたいあなたは、あれもこれも…」と、いくつもの出来事を持ち出して、夫を責めてしまうというパターン。
男性は1点集中型なので、複数のことを言われると混乱し、処理ができなくなります。結果「ああ、うるさい!もういいよ!」と、逆ギレし、最悪の雰囲気になってしまうのです。
ひとつのことを話しているときは、そのテーマで完結させること。別なことをあれこれ持ちださない、と心にとめておきましょう。