経験を重ねるに連れて、演技の魅力を感じていきました

撮影/小嶋文子

――お二人は普段、アーティストとして活動をされていますが、俳優業の魅力はどんなところだと思いますか。

ユンサナ:役者としての活動は、普段のグループでの活動とは違う部分も多いので、不安もあったのですが、経験を重ねるに連れて、演技の魅力を感じていきました。

例えば、人前で泣いたりとか、今回で言うと、リ・ジョンヒョクは軍人なので銃を構える場面があったりとか、普段の自分では表現できない感情や、できないことを、役を通して経験することができるのはすごく魅力です。新しい経験ができています。

ジンジン:僕はミュージカルを通して初めて演技に挑戦したのですが、やはり感情を露わにできることは魅力だと思います。サナを始め、メンバーはみんな僕の性格を良く知っているのですが、あまり感情を表には出さないスタイルなんですね。

それが演技をすることによって、自分の中にある感情を、キャラクターを通してさらけ出すことができるようになったことで、僕自身のメンタルも強くなったと感じています。だから、これからもっといろんな演技に挑戦してみたいですし、ミュージカル以外の演技もやってみたいと思っています。

――日本の作品への出演には興味はありますか。

ユンサナ:日本語の勉強をしていたときに、日本のドラマが好きでたくさん観ていたので、いつか出演してみたいなとは思っていました。あと、日本のバラエティ番組に出演することと、日本でバンドとしてデビューをしてみたいという3つを目標にしていたので、いつか叶えられたらいいですね。

撮影/小嶋文子

――日本に長期滞在することになりますが、楽しみにしていることはありますか。

ジンジン:毎回、日本に来るたびにいろんなものを食べているのですが、今は、美味しいラーメン屋さんを巡るのにハマっています。昨日も「つじ田」という店で、豚骨系のつけ麺を食べたのですが、美味しかったので地図アプリのお気に入りに登録しました(笑)。美味しいものを食べているときには幸せを感じるので、日本にいる間はグルメツアーをしたいと思います。

――ラーメンを食べて、むくんだりはしないのですか。

ユンサナ:今もむくんでます。まだ抜けてないです(笑)。

ジンジン:今日が取材で、撮影がある大事な日とは知っていたのですが、昨日食べたラーメンがくれた幸せに対して後悔はないです(笑)。

ユンサナ:僕はよく寝る前に、旅行の参考にしたいと思って、Vlogなどで日本の映像を観ているんですけど、東京にはビンテージショップがたくさんあると聞いたので、今回、行けたらいいなと思っています。古着に興味があるんです。

あとは、韓国人の間では日本の油そばが流行っているので、それも食べてみたいですし、1ヶ月程滞在するので、観光客は知らないような、ローカルなお店にも行ってみたいです。ただ、そういう店には日本語しか書いていなかったりもするので、漢字が読めないからちょっと心配なのですが(苦笑)。それでも挑戦をして、東京をマスターしたいと思います。

撮影/小嶋文子

――最後に、観劇にいらっしゃるお客さんへの一言をお願いします。

ユンサナ:日本でもドラマ『愛の不時着』はすごく人気だったと聞いています。その主人公であるリ・ジョンヒョクを演じられることを、とても光栄に思っています。その期待に応えられるよう頑張って準備をしていますので、もしお時間があれば公演を観に来てください。

ジンジン:最初は心配と期待が入り混じっていたのですが、今、一生懸命に稽古をしながら、皆さんにすごく楽しんでいただける作品になっていると感じています。韓国語での公演にはなりますが、ステージの両サイドに字幕もあるので、問題なく楽しめると思います。老若男女、皆さんを癒せる作品になっていますので、ぜひ観に来てください。


普段から同じグループのメンバーとして活動してる二人。ジンジンさんの写真撮影中に、ユンサナさんがモニターを見ながら「カッコイイ~」と盛り上げたり、二人並んでベッドに腰かけるカットでは、二人とも自然と距離を縮めたり、インタビュー中、ユンサナさんが言葉に詰まると、ジンジンさんがフォローを入れたりと、取材中も仲の良さが伺える場面がたくさんありました。

お互いにお互いへのアドバイスをしながら稽古に励んだというだけに、本番でどのような姿を見せてくれているのか期待が高まります!

撮影協力:星のや東京

作品紹介

ミュージカル『愛の不時着』上演中
会場:有楽町・よみうりホール