相手を「悪い」としない考え方

些細なことでも何かあったらすぐに電話をかけてくる友達がいて、嫌ではなかったけれど慰めや励ましを言い続けることに疲れてしまい、話す頻度を減らしたいなと思うとき。

こちらからより相手からの言動で「付き合わされる」場面が多い友達は、自分が下になったような気がしてモヤモヤが残りますよね。

「ストレスのはけ口に利用されている」と感じると相手に対して嫌な感情が湧きますが、それを前に出すと相手もこちらに反発を覚え、嫌悪感のある空気を避けられません。

相手にとっては、これまでと態度を変えたこちらに不信感が生まれ、その理由がわからなければ「向こうが悪い」と思います。

お互いに相手を「悪い」とするとネガティブな感情が溝になり、気まずい思いを抱えたまま距離ができるため、その後の関係も悪化する一方です。

相手の状態を責めるのではなく「今の自分では付き合えないだけ」と思えば、悪意や罪悪感を覚えることなく距離が取れます。

何でも相手に合わせる自分を見せるのが友情ではありません。

自分の生活や事情を優先するのは誰もが等しく選ぶことであり、好意のある友達なら、こちらの変化を受け入れる器があるはずです。

それまでのつながり方を変えるときは、どちらかを悪者にするのではなく「今の自分」を基準にした考え方で動くと、角を立てずに距離を取った接し方を思いつきます。