ものすごい寒い駅で、しばらく来ないモノレールを待っていると、反対側のホームにアイスの自動販売機。「そう言えばあんまり買ったこと無いなあ」と思いながらこちら側のホームを見ると、同じ自販機が。












 

「冬なのにずっと1駅で2台も動き続けてて大丈夫なの?」と気になり見てみると、冬でもしっかり動いてるどころか、「新製品」「期間限定」なんかもあって、全然シーズンオフじゃない。寒い中でアイスを売っている、けなげな彼ら(自販機)に感動してしまい、調べてみることにしました!

家の近くを調べてもかなりの数があるこの自販機は「セブンティーンアイス」というグリコのアイス自販機。ボーリング場やスーパー温泉の入り口など、冬でも食べたくなるような場所にはよくあります。

   

 











ジャン!とりあえず色んな系統を8種類買ってみました。初めに言っておきますが、どれもかなりおいしいです。120円とかなんだけど、200円とか300円するアイスとかと比べても遜色の無いレベル。

   

 












こんな感じでどれも個性があって色や混ざり方、形状も違うバラエティ豊かなアイスが並んでいます。今回買ってみたものは大きくタイプを分けると「棒アイス」、「コーンアイス」、「モナカ」でした。

















 

スペシャルセレクションの一つ「ラムレーズン」は、しっかりなめらかアイスがベースラインに徹し、ラム漬けレーズンとコーンの組み合わせが再度食べたくなるパワーを出してます。

   

 
















ネーミングとジャケの懐かしい感じが間違いなさそうな「グレープシャーベット」はシャリシャリ粒子がちゃんとスムーズな本格的シャーベット。いい所を狙ってきた果汁40%が完全に期待感を上回る味だ。















 

チープな味わいを期待していた「ワッフルコーンいちご」には意外なほどたくさんの果肉が配合され、アイスの甘さも控えめ、駄菓子っぽくない立派なアイスを出してくるもんです。そう、どれもかなり立派なんです。

   

 














真剣な抹茶部分と濃いミルクアイスが4分割でコーンに入っている「宇治抹茶オレ」は、大雑把に混ざり合うアイス上部から融和する下端にかけてのフェードに対してコーン比率が増していく物語性!

   

 













こちらも苦い系「コーヒープディング」は甘さも強く、断続的に入るカラメルが甘さと苦さを複雑な感じにしていて、アイスのミルクっぽさが際立つおいしさです。

   

 











プディングと同じ新作スイーツシリーズの「ブルーベリーのチーズケーキ」は、そこまでチーズケーキっぽさを出さず、くどくないまろやかさ。一方ソースは甘酸っぱさのある「ケーキにかかってるやつだ!」って感じのドンピシャフレーバー。こちらもコーンとの相性が良い。

コーンタイプのものは写真中央のように、パッケージが上半分で切れるようになっています。

   

 














セブンティーンがスタートした80年代初頭からの選手であろう「クリームソーダ」はベタベタしない上品なシャーベット+バニラアイス。らせん状に混ざった素材違いの氷菓子の食感が最高です。

   

 









異色の箱入り「チョコナッツモナカ」は3分割に折れ、中身はチョコアイス以外にパキパキしたチョコ、ナッツが入っていてまっとうに豪華。

と、いうように、どれもこれも正々堂々と「おいしいアイス」を目指した、立派なアイスでした。そりゃ全国各地に自販機をおいてるんだからそんなにクセのあるものは作れないでしょうが、それにしたってこんなに種類があってどれもきっちり作ってあるなんて、今まで全く知りませんでした。

みなさんも是非機会があったら、夏までにセブンティーンアイスの良さを知ってみてください!

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP