子どもがアニメ好きで、ずっと見ている。お風呂や食事時間になっても、「もう少し」と言ってなかなか切り上げられない。

無理やり消すと怒って、そのあとずっと機嫌が悪くてやりにくい。確かに、映像が大好きという子もいますね。とは言っても、テレビの前にずっとかじりついているのは、健康面からもやはりいただけません。

さてさて、どうしたものでしょうか?

今日は『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、子どもと映像についてお話しします。

そもそも映像って悪いの?

家庭や幼稚園などでも、映像を見せないという方針のところもありますね。

そもそも映像って悪いのでしょうか?

まず筆者の考えを言いますと、映像は悪いとは思っていません。

テレビにしてもDVDにしても、YouTubeなどにしても、優れた作品はいっぱいあります。

子どもに夢や希望を与える映像や、思いやりややさしさを教える映像、正義感を植え付ける映像など、大人が見ても感動するようなものもたくさんあります。

特に、英語教育に取り組んでいる筆者としては、英語の映像に助けられていることが多々あります。

家庭や学校では起きないような状況での会話を教えるには、映像が一番わかりやすいからです。口で説明されてもわかりませんが、映像を見せられると一発で状況が理解できるということは多々ありますよね。

もちろん、優れたものばかりではなく、暴力や人の汚さ醜さを見せつけるような、子どもには見せたくないものもあります。

ですから、すべて何でも問題なしというわけではありません。

目的に合わせてきちんと選べば、優れた教育教材になるということです。

昔テレビが出てきた時には、「テレビばかり見ているとバカになる」などと言われたのですよ。でも、テレビが登場した後も、天才はたくさん登場していますよね。

私は、映像に関しては、全面的に禁止する必要はまったくないと考えています。

ただ、どんなことでもそうですが、無制限ではなく、時間を決めて見せることが大切です。