ステージも客席にいる皆さんも独りじめだぞ、みたいな(笑)。

──”ミルキィホームズ”や”ラブライブ!”の一員として参加したアニサマで、印象に残っている出来事はありますか?

三森 ミルキィで初めて出た時の感動もあったんですけど、”ラブライブ!”で初めて出演した時のことは印象深いです。”ラブライブ!”もミルキィとそんなに変わらないぐらい長く活動はしてるんですけど、(”ラブライブ!”のユニットの)μ'sとしてライブに出る経験はまだそんなになくて。

──2012年のアニサマ初出場は、今から見ればμ'sの本格的なブレイク前夜というタイミングでした。

三森 そうなんですよ。皆さんは楽曲を知ってくださってるんですけど、私たちが9人揃ってライブをできる場が限られていたので。

だから舞台に出た瞬間にもううるっときちゃって、私たちμ'sの9人もやっとアニサマの舞台に立てたねって思って、なんていうのかな、ひとつの大切な儀式みたいな感じがあります。

──今までは頼れる仲間が一緒だったアニサマですが、今年はひとりでの出演です。

三森 今まではいつも、出番前に誰かの手を握ってたんです。だから隣にそういう存在がいないのはちょっぴり不安です。でもソロとしては初めての舞台なので、新鮮な気持ちで、ソロの三森すずこ全開でぶつかっていきたいと思っています。

──ソロアーティストとして大事にしていること、アニサマのステージで表現してみたいことを教えて下さい。

三森 ソロとして出演しているときは、いつも以上にファンの皆さんとの会話を大事にしています。私とお客さんとが楽しんで、一緒にライブを作ることを意識しています。初めてソロの私のステージを見てくださる人がたくさんいると思うので、もっと三森の歌を聴いてみたいなと思ってもらえるようなステージにしたいです。

──5年目のアニサマですが、自分で成長したなって思うところはありますか?

三森 強くなった! メンタルがですね。私基本的にあんまり自信が持てない性格だったんです。だから最初はどうしよう、そんなにおっきいところに出たら死んじゃいそう…ってびくびくしてステージを迎えてました。

でも今年はひとりの不安もあるんですけど、それ以上に楽しみな気持ちが強いんです。逆に言えば、ステージも客席にいる皆さんも独りじめだぞ、みたいな(笑)。