スーパーやコンビニのパンコーナーに並んでいて、星の数ほど味の種類が登場しては消えてゆく人気サンドイッチパン「ランチパック」。

今までの累計種数は確認されているだけでも数百、その多くが期間限定や地域限定です。食べたことがない方でも「ピーナッツ」や「たまご」は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。

今回は発売中の地域限定・期間限定作品から「女峰苺ジャム&ホイップ」と「よこすか海軍カレー」をご紹介します!

 

まずこちらは「女峰苺ジャム&ホイップ」。このシーズンならではの苺スペシャル味、超シンプルな「期間限定」シールが貼られています。僕の手元のデータによると、この「ランチパック」と書かれたパッケージの帯プリントの部分がメタリックなのはコンビニ限定のものが多いです。

 

「よこすか海軍カレー」は明治時代の海軍のレシピ書「海軍割烹術参考書」を参考にして作ったカレーが入ったランチパック。横浜横須賀のご当地ランチパックです。地域限定やコラボレーションランチパックのパッケージには特別なイラストなどが書かれていることが多いぞ。

 

「女峰苺ジャム&ホイップ」は、その名の通りジャムとホイップが入った2層構造。「○○&ホイップ」という味のランチパックはものすごくたくさんあるんだけど、ホイップにかなりのバリエーションがあるのが味わいポイントの1つ。このホイップは角がしっかり立つぐらいの硬めのホイップが入っていて、甘さも控えめです。

ジャムは果肉感たっぷり、つぶつぶもちゃんと入ってます。ベタベタに甘くなく、酸っぱさもほとんどない、嫌な感じのしないジャムです。

 

「よこすか海軍カレー」の中身はザラッとしたペースト。ひきにく、野菜などの具は小さく刻まれていてよく炒めたような香ばしい風味がする。昔の日本人が食べていただけあって辛さは抑え目、でもスパイスの感じがほんのり漂い、いわゆる普通の家庭用カレールーとは違う感じです。

 

ランチパックと言えばパッケージのかわいいイラスト。味ごとに色んなバリエーションがあります。「女峰苺ジャム&ホイップ」の方では大きな苺を抱えた男の子とホイップをすくう女の子。背後にはジャムびんまで置いてあり、そこにまた苺の絵が。誤解のしようがない演出です。

 

「よこすか海軍カレー」のパッケージにはセーラー服を着た妖精2人がカレーをすくっています。どうしても彼らが子どものルックスをしているので、「白い服でカレーを扱うと汚れないか心配」、「女の子のリボンがカレーに浸からないか心配」など余計な心配が次々浮かぶんですが、彼らも百戦錬磨のプロフェッショナルですから、きっとうまくやってくれるに違いありません。

ランチパックはそのほとんどが期間限定。毎月商品が入れ替わり、新しい味が登場します。きっと住んでいる所によって珍しいものも見つかると思うので是非探してみてくださいね。今月は「和風だしが決め手の焼うどん」や「ネクターりんごクリーム」なんていうのも登場していますよ! 

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP