背景には「女子校文化」が?

武勇伝を語る女子の背景には「女子校文化」があるのかもしれません。女子会は女子校のひな形。女子しかいないので、ヤバい系の話は盛り上がるので言ってしまう。「あけすけで、思ったことを口にする」……など、思春期を同性ばかりの空間で過ごしてしまうと影響を受けるようです。前述のM子さんは女子高・女子大出身。

「あまり恥じらいがないですね。スカート姿で足を広げたり。それとどれだけ自分が男っぽいかアピールする子もいますし。女子高でぶりっ子なんて皆無です。誰に向けてアピールしてるんだって話です。女子ばかりの中で、ぶりっ子のスタンスが崩れない子がいたらそれは本当の女子でしょうね」。

女子校で人気者になるにははどれだけ面白いか、どれだけリーダーシップがあるかで決まるということ。共学とは違って、顔ではなく実力主義……。なるほど、それでボーイッシュなら最強ですね。

「もしかしたらセクキャバの彼女は女子校出身かもしれませんね。どんな経験をしたのか、話題でランクが決まってしまうから、思わず口から出てしまったのかなあ、と」。

男子の前でも、ふるまい方がわからずについ女子校のノリで語ってしまうこともある……。以上のことから「男子の前でも武勇伝を語る女子」は女子高出身かもしれません。

 

共学女子は?

どんな話に男子が食いつき、どんな話が嫌いかということを分かっています。だからウッカリカミングアウト武勇伝はなかなかしないように思えます。とは言っても共学女子でも語る人はいるでしょう。やはり女子高的な考えの人。まわりの男子には興味がなかったり、強固な女子グループに属していて、その中で群を抜いて面白い話ができた人。

 

ただの“自慢”恋愛武勇伝の場合は?

誰かに言いたい人・言いたがりな人なのでじっくり聞いてあげると喜ばれます。本当にヤバいことは言っていないでしょうし。盛り上げようとしてくれているので悪い人ではありません。それ用のSNSをすすめるのもいいですね。

 

あなたが語りたい場合

武勇伝のできごとから時間がたっていないと、タダの自慢になってしまいます。ある程度昔話になってから言うか、遠い昔のこととして話すようにしましょう。モテた・エッチ系などの武勇伝は話術が必要。「オチもなし」ではやめておいた方が無難ですね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。