女性からは「○○くん」などと名前(名字か下の名前)を呼んでいるのに、女性の名前を呼ばない男性、皆さんの周りにいませんか。

筆者はわけあって、直近1カ月間に7人の男性と新規で会ったところ、7人中1人しか「イケダさん」と呼んでくれませんでした。こちらは毎回、相手のことを名字で「○○さん」と呼び、会話のなかに適宜「○○さん」を盛り込んでいたにもかかわらず、です。

雰囲気が険悪だったというわけではなく、いたって普通の食事会で、笑顔もあります。それでもなぜ……。名前を呼ばれないと寂しい気持ちになります。どこか距離を置かれている気もするし、自分の存在がそこにないような感じもあります。

そこで今回、名前を呼ばない男性の心理について、20〜40代男性に尋ねてみました。

人見知りだから、初対面の相手だとまず呼べない

「極端に人見知りだから。たいてい初対面の人であれば、名前を呼ぶのをためらってしまいます。それが名字であっても、けっこう厳しいです……。相手が女性の場合も意識してしまうかも」(20代、教育関連)

この方は人見知りと言いながらも、会話は普通にできるといいます。ただ、相手の名前を呼ぶことは難しい、ハードルが高い、と感じているそう。

名前という特別な言葉だからこそ、人見知りという要素が絡んで、余計に呼びづらくなるようでした。

恋愛対象として意識した相手に限って呼べない

「自分にとってかわいい女性とかきれいな女性だと、勝手に意識してしまうから、緊張して呼べないです(笑)。自分にとって“普通”で、とくに意識しない相手だと呼べます」(20代、スポーツ関連)

好みの異性や恋愛対象に入る可能性のある異性から、嫌われたくない、良く思われたいといった気持ちから、相手の名前を呼べなくなるようです。失敗したくない、という意識が強く働いているのを感じます。

自分に自信がなくて呼べない

「自分の名前を呼んでくれているのに、自分からは相手の名前を口にしない、というのは失礼だとわかっています。でも、自分なんかがこの人の名前を呼んでも良いのだろうか……っていう自信のなさがあるんじゃないか、と同じ男性として想像しました」(40代、編集者)

「自分の名前を呼んでくれているし、僕も相手の名前を呼んだほうがいいに決まっている」。こうわかっちゃいながらも呼べない、という心の中でせめぎ合いが起きているパターン。なんとも複雑です。