ケース3 自転車通勤の帰り道に……

東日本大震災を機に、自転車通勤に切り替えた会社員Aさん。自宅に帰る際、自転車通勤をはじめる前からよく通っている、自宅近所の信号のない見通しの悪い交差点にそのまま進入。自動車と出会い頭に衝突し、腰の骨を折る大ケガを負いました。

自動車側にも注意義務違反がありますが、Bさんが普段使っている道だからと油断してしまい、一時停止の標識を無視して、交差点で安全確認をないまま飛び出したことが事故の大きな原因です。Aさんは会社を長期欠勤することを余儀なくされ、治療費も相当額負担することになってしまいました。
 

ケース4 車道を走行中に……

法律が改正され、自転車は車道を走ることが明確に規定されたことを強く意識し、車道を自転車で走っていたCさん。道路の左端に駐車していた車を避けようと後方を確認せずに車道側に車線変更したため、後ろから来た自動車に追突され、大ケガを負いました。

後方を確認しないまま急に進路変更をしたことが事故の大きな原因です。ぶつかった車はそのまま逃走し、Cさんは治療費を全額負担することになってしまいました。


いかがでしょうか。普段軽い気持ちで乗っている自転車で事故を起こし、思わぬ怪我と高額の損害賠償を支払うことになってしまう可能性は、あちこちに潜んでいます。

これを防ぐには交通ルールやマナーを守ることと同時に、『もしも』に備えておくことが大切です。それをかなえるのが、自転車保険。自動車保険は知っているけど、自転車保険って何?と思う方も多いかも知れません。
 

万一に備えて、自転車事故「専用」の保険を

例えば、エアーリンクの自転車保険では、ひと月にすれば300円という安価で、自転車事故の賠償責任が最大1億円まで補償されます。

またこの保険のポイントは、家族が賠償事故を起こした場合も対象となる点です。また賠償額が高額化しているので、もっと高額の損害賠償にも対応したいという方のために、ひと月にすれば417円で賠償責任補償が最大2億円の充実コースも用意しています。

加入が当たり前となっているのは、自動車を運転する時につかう人身・対物損害賠償の任意保険ですが、特約をつけないと、自転車事故での賠償が含まれず、家族が起こした事故は対象にならないこともあります。そこで準備しておきたいのが、自転車事故に対応する専用の保険です。

自分と愛する家族を自転車事故からまもるため、安価なのに充実している自転車保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

人事コンサルタント。大学を卒業後、医療系人材派遣会社(人事)・広告代理店(人事)勤務を経て、密着型人事コンサルティング団体「人事総合研究所」を設立。代表兼主任研究員として、労務相談受付・課題解決に取り組む。得意分野は採用・法務・労務・人事全般の問題解決等、多岐にわたる。