ステージいっぱいにスモークが焚かれ、『醜詠』。黒い角を生やしたバフォメットと白いローブをかぶった「二人の綴」が手を取り合い、抱き合い、踊り続けます。背景にはトーチの炎があやしくゆらめきます。黒い綴が消え、白い綴にスポットライトがあたり、ローブを脱ぎ捨て『剥落』へ。4体の美しい化け物の世界に完全に引き込まれ、会場全体がまるで地獄の底のような美しさを湛えていました。

 

『DECADANCE - Counting Goats …if I can’t be yours -』ではさきほどまでの雰囲気とは打って変わって、緑色のレーザーが飛び交い、「東京、声をちょうだい!」「まだまだ行けるよな!」という綴の声にはちきれんばかりの歓声で応える観客。『RAVEN』では痙攣しながら回転する綴。本当に、気持ち悪さとカッコ良さを両立した稀有なパフォーマーです。

再び恋一がアンプの上に乗り、ベースが響き『マダリ』へ。
「好きなだけやれ!僕が一番美しい!」叫ぶ綴。
続いて『月食』『サバト』そしてラストは『コエガキエルマデ』。

「見えてるか!見えてるか!ここがすべてだ!これがMEJIBRAYだ!」
この会場にいるすべての人の想いを抱え込むような綴のMCで本編は幕を閉じました。