子どもが親と離れて被災したら

日本では公共機関を利用して学校や塾に行く子どもたちの姿が普通に見られますが、これはヨーロッパなどではまず見られない光景なのだそうです。

それだけ治安がいいとも言えますが、なにかあった時に、子どもだけで被災することだってあり得るわけです。

子どもには、周りの大人の言うことを聞いて、不用意に動かないよう、日頃から言って聞かせておきましょう。駅であれば駅員さん、道路であれば警察官など、「信頼できる大人の見分け方」についてもこれを機に話しておいてもいいですね。

子どもの定期入れの中などに「プロフィール・メモ」を入れておくのもオススメです。

住所、氏名、学校名、保護者の連絡先などの他に緊急連絡先(祖父母など)も書いておきます。アレルギーや持病がある場合はそれも記載しておくのがよいでしょう。

携帯電話のバッテリーが切れた時に、連絡先の番号がわからなくなるのを防ぎます。
これはママも同じで、大事な情報は紙ベースで持つのが、なんだかんだいっても安心です

子どもと一緒に防災マップ作り

子どもを含めた家族全員で、防災マップを作りましょう。

各自治体のホームページや役所ではさまざまな防災(ハザードマップ)が用意されている場合があります。それらを手に入れたら、

  1. まず、自宅周辺の地図とハザードマップを用意します
  2. 自宅と、避難所の場所に色ペンなどで印をつけます
  3. 避難経路を確認!
  4. コンビニ、給水所、危険な場所(ブロック塀など)についても、わいわい話しながら、チェックします
  5. 最後に出来上がったマップを片手に、家族で実際に歩いてみましょう

子どもにはただ口で伝えるよりも、何倍も効果があるでしょう。もし離れ離れになったとしても、最終的に落ち合う場所を決めておくのもお忘れなく。

備蓄について

少し前まで家庭での備蓄は3日間が目安と言われていましたが、3日たってもライフラインや流通が平常に戻らないことも多いに考えられます。

今では1週間以上、できれば12日分の備蓄が必要なのだそうです。家族3人、一日2食と考えても72食になりますね。

お米は5kgで約30食分(1食1噛として)、スパゲティ1kgで10食分、小麦粉1kgで10食分、そうめん500gで5食分、餅は1個でご飯2杯分なので1kgで約20食分、と計算します。

胚芽米や玄米餅は、ビタミンやミネラルが豊富で消化もよいのでおすすめです。

タンパク質も必要です。乾物のサクラエビやカツオブシなども重宝します。味噌と一緒にお湯で解くだけで、簡単な味噌汁の出来上がりです。肉や魚は缶詰で用意しましょう。

また、避難生活が長くなってくると、甘いものなど、嗜好品も恋しくなってきます。子どもの好きなお菓子なども、忘れずに用意しておいてあげるといいですね。

半年に一回は賞味期限をチェックし、古くなったものは新しいものに代える習慣をつけてしまえば、一緒に防災意識もついてくるのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。災害への備えは、ママひとりでやるのではなく、子どもを含めた家族みんなでやることが大切です。そうすることで、家族の結束も強まりますし、なにより子どもに防災の心構えが育ちますよね。

家族でアイディアを出し合ってつくる防災マップを、目のつく場所に貼っておくのもいいですね。

いざ災害が起こった時に、なるべく冷静に行動できるよう、日頃から備えておきましょう。