だんごの他、砂糖・塩などが入ったきな粉、あんこが入っているので、
だんごを茹でればすぐにスイーツが食べられます。



抹茶をかけてもいい。
甘党な私はその上に黒蜜もかけてみました。
夏は、アイスクリームをのせて食べてもおいしいはずです。



こんなふうにすると、京都のおたべ風にもなります。

だんご汁は山梨の「ほうとう」に似ていますが、ほうとうのスイーツは知りません。
関東では、小麦粉で作った「すいとん」が食べられきました。
けれど、すいとんのスイーツなんて聞いたことがありません。
では、イタリアのパスタはどうなのか。
イタリア料理研究家の前澤由希子さんによれば、
イタリアではパスタ生地に少量の砂糖や、オレンジの皮のすりおろしたものを入れて
薄くのばしたものを適当に切って揚げ、粉砂糖をたっぷりふったり、
チョコレートをかけたスイーツが食べられているそうです。
大分のパスタ、だんごも、もしかすると揚げてもおいしいのかもしれません。
梅園見聞堂に新しい食べ方を提案してみます。


大分に伝わる郷土料理をもう一品紹介します。
「鶏めし」といいます。

   

 

 












袋の中にだしで味付けをした鶏肉、ゴボウ、ニンジンが入っています。
炊き立てのご飯に鶏めしの素を入れ、かき混ぜる。
これで鶏めしの完成です。

  

3合用とありますが、やや濃い味付けなので4合でもいいかしれません。
隠し味にニンニクを使っているので、ご飯だけでも食がすすみそうです。
少し残ったのでおにぎりにしてみました。
冷たくなってもおいしく食べられます。



大分というと、関サバや関アジで有名です。
けれど探してみると、ディープで旨いものが意外と多い。
とくに梅園見聞堂がある国東市は国東半島の突端に位置するため、
入ってきたものが出ていきにくい。
そのため昔ながらの食文化がいまもしっかりと受け継がれています。
食べ歩きの大分の旅も、おもしろそうです。
 

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。