外出時の持ち物はハンカチ、ティッシュ、スマホだけ

鍵も財布も持たずに家を出ても、スマートフォンさえあれば不自由なく過ごせる時代がやってきた。スマートロックを設置すればスマホが鍵になり、モバイル決済を導入すればスマホが財布になる。持ち物はハンカチとティッシュ、スマホだけ。ポケットの中はスッキリして、忘れ物も減るだろう。

スマホが鍵になる

スマートロックとは、自宅の鍵を電動化する製品のこと。ドアの内側のカギに設置してアプリと連携すると、自身のスマホで鍵の解錠・施錠が管理できる。従来の鍵をそのまま使うこともできる。海外では造り付けの製品も普及しているが、日本では「Qrio Lock」など後付けの製品が有名だ。

「Qrio Lock」は、両面テープでドアの内側の鍵部分に貼って設置するスマートロック。GPSとセンサーでユーザーのスマホが接近したことを感知すると、自動で解錠することが設定できる。また、ドアが閉まった際に自動で施錠する「オートロック」機能も搭載。必要に応じて鍵を共有することもできる。

別売の「Qrio Hub」と連携させると、外出先から鍵の状態や履歴の確認、解錠通知を受け取ることも可能だ。スマホを持たなくとも、「Qrio Lock」専用のリモコンキー「Qrio Key」(別売り)で解錠できる。

このほか期待されている製品は、“世界最小スマートロック”を謳う「SESAME mini」。現在はクラウドファンディングの「Makuake(マクアケ)」で販売しており、来年初頭に購入者に届く予定。「Qrio Lock」と同じく両面テープでドアに設置する。

「SESAME mini」は、海外ですでに販売されている「SESAME」を日本仕様に調整したスマートロック。「Qrio Lock」と同じような機能を搭載しているが、より小型で軽量なきょう体が特徴になっている。さらに、GoogleやFacebookのアカウントでユーザー登録できるので、初期設定は簡単だ。

価格も手頃で、「Qrio Lock」は本体のみで約2万3000円、「SESAME mini」は本体とWi-Fiアクセスポイントを同時に購入しても約1万5000円で購入できる。

スマホが財布になる

モバイル決済は、クレジットカードや電子マネーの機能をスマホに集約して、スマホで決済を行うこと。スマホでQRコードを読み込んだり、おサイフケータイのように店側が用意した端末にタッチしたりすることで決済するサービスだ。現金を扱わないため、つり銭の計算などが必要なくなり、会計時の手間と時間を省けるメリットがある。

「iD」や「nanaco」「楽天Edy」、交通系ICカードの「Suica」など、普段から使用する電子マネーと連携できるほか、「LINE Pay」などのモバイル決済サービスもある。チャージ金額が少なくなっても、クレジットカード支払いでアプリからチャージできる。コンビニやスーパーだけでなく、書店や雑貨店でもキャッシュレス決済に対応する店舗が増えているので、普段の生活は問題なく送れるはずだ。

考えられる懸念事項

懸念事項として「スマホの充電が切れたら何もできないのではないか」「スマホを落としたら危ない」との声もある。しかし、外出先でスマホの充電が切れてしまう機会は少ない。モバイルバッテリーを持ち歩くユーザーが多いうえに、各所にスマホを充電できるコーナーが設けられているからだ。

加えて、落としたら危険なのは鍵も財布もスマホも同じ。中でもスマホなら頻繁に使用するので、落としても気が付きやすいだろう。信頼のおける知人に合鍵を渡しておけば、家に入れなくなる心配もほとんどない。鍵の閉め忘れや財布を忘れるなどの危険を回避できる便利さは計り知れない。体験できる機会があれば、実感できるかもしれない。(BCN・南雲 亮平)

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