――彼女もしくは奥さんのいる男性が、好みの女性と知り合って、体の関係を持って、恋に落ちた状態になって、浮かれポンチになっているような時期に、その浮気をやめさせる方法ってありますか？舞い上がっている状態のときって、なかなか別れてくれない気がするんですけど…。
（長坂代表）方法っていうのは別にないんですけど、結局、一番別れさせるのに難しいのってどういうカップルかというと、「冷めきった夫婦」となんですよ。
――えええーーーっ！！
そうなんですよ。結局は相手に対して、別にどうでもいいや、というかんじで全てが惰性になってますから、何が起こっても別に怒らないし、反応しないじゃないですか。逆に燃え上がってる人たちっていうのは、お互いに対してお互いが期待して、等身大以上に言ってますから、だから逆になにかちょっとでもあれば、それは敏感に反応しますよね。じゃあ例えば、信じていない人だったら、裏切られたって大した傷つかないじゃないですか。でも信じてたり期待してる人に裏切られると、傷つくじゃないですか。それと一緒ですよ。よく、燃え上がっている二人っていうのは、関係が破綻する可能性が少ないんじゃないの、と思いがちですけど、僕らからすると、逆です。
――えええーーーっ！！！意外っーーーー！！！
燃え上がってるカップルほど、何かあると、波紋が大きくなる。
逆に形骸化している夫婦だと別にいいや、別におまえ男と寝てくりゃいいじゃん、っていう。
別にいいんじゃないの、それぐらい。ってなっちゃいますね。
――私もう完全にカルチャーショックですよーー
要は、いろいろなところで期待している訳じゃないですか。で、自分はこの人を好き、と思ったら、たぶんこの人はこうしてくれるだろうとか、ああしてくれるだろうとか、知らず知らずのうちに勝手に期待が膨らむ訳じゃないですか。それがちょっと裏切られると、そんなことで！？っていうので、別れちゃう。そんなもんですよ。
探偵BAR「ANSWER」で大人気の『スパイ』は柑橘系で酸味のあるカクテル。その名の由来は、酸味で「スッパい（スパイ！）」＆「甘くはない」という意味だそう（笑）
（長坂代表）浮気をされない秘訣は、すごく難しいんですけど、やっぱり、毎回優しくしたり、毎回冷たくしたらダメですよ。だから、３回優しくしたら、１回冷たくするとか、その割合は相手によってそれぞれ違いますよ。ずーっと同じような、ずーっと優しくしてればいいんだとか、そういうのはダメです。それは、人間ってやっぱりギャップが必要なんで。
例えば、いつもいい女っていうのは、美人は三日で飽きるじゃないですけど、いつもいい女が崩れて、翌日にまたいい女になって戻ってくると、ずーっといい女、というのとは違うじゃないですか。やっぱりこの変化というものがあれば、その受け取り側っていうのは、ああこいつは自分だけに素を見せてくれるんだ、とか、勝手にいいように取ってくれるんで、だからメールの返事なんかも、毎回毎回返すんではなくて、５回に１回ぐらい返さない、とか、そういう計算をわざわざしていると疲れると思うんですけど、あの、そういう細かい部分が意外と大事です。
とにかく一定にしない、ってことです。
例えば、褒め言葉も、「ほんとかっこいいわね」っていう語彙だけじゃなくて、いろんな言葉を使ってあげる、とか。おんなじ褒めるにしても、そういう形にした方がいいです。それはもうボキャブラリーの問題ですけど。要は人間の幅を広げて接しなきゃいけない、ってことですよ。なのである意味賢くないとムリっていうか。
