東方神起 左からユンホ、チャンミン

「できればですね、“時間を止めて”もうちょっと皆さんといたいなぁ、と思うんです」。

東方神起チャンミンが発したこの言葉は、ツアー・ファイナル@東京ドームを目撃した13万人(※)の共通した思いだったのではないだろうか。あの日、すべての人が“共有し繋がった”輝くときへ時間を巻き戻してみよう。
※5万5000人@東京ドーム+7万5000人@ライブビューイング

今月27日に日本デビュー10周年を迎える、韓国出身の人気グループ、東方神起が4月2日、自身2度目となる5大ドーム・ツアー「東方神起 LIVE TOUR 2015 ~WITH~」(全国5か所16公演)のファイナルを東京ドームで迎えた。

かつてユンホは「東京ドームだけがもつ空気、雰囲気がある」と言った。ただの会場であって、それだけでは無い、東方神起にとって特別な深い思い入れのある場所。10年前、まだ10代だった少年たちが口にした「東京ドームでライブがしたい」という夢。2009年、彼らは有言実行で目指した舞台に初めて立った。そこから3年後の2012年、再びこの舞台に立ち、翌2013年には、念願の5大ドーム・ツアーをも達成。さらに、日産スタジアム2daysという偉業をも成し遂げた。

彼らは、この、かつて夢見た舞台に、4年連続で立っている。海外アーティストでは初のことだ。いまや、東京ドームは、夢の舞台ではない。会場のひとつであり、もはや“ホーム”といえる場所となった。そんな、特別な場所で、特別なツアーのファイナルを迎えることは感慨深い。

2014年12月に満を持してふたりが放ったアルバム『WITH』を引っさげ、2月の福岡ヤフオク!ドームを皮切りに、全国5か所16公演で75万人、ファイナルのライブ・ビューイング(7万5000人)をあわせると82万5000人を熱狂させたツアーの集大成。この公演には、日本での10年の歩みを象徴するセットリストが並んだ。アルバム収録曲を中心にしながらも、最新のヒット曲から往年のヒット曲までズラリ。再始動後、ライブ初披露となるナンバーももちろんあった。そして、過去のツアーを彷彿とさせる演出や東方神起の歩みを感じさせるこだわりのある映像なども織り交ぜ、ファンとともに歩んできた道のりを一緒に回想する趣があった。