【前編】『シンデレラ』監督インタビュー「なぜ今“シンデレラ”を実写化するのか?」

2015.4.22 17:30

映画『シンデレラ』、2015年4月25日(土)全国ロードショー。来日した、監督のケネス・ブラナー氏にインタビューしました。ディズニーが今『シンデレラ』を実写化した理由に迫ります。

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映画『シンデレラ』、2015年4月25日(土)全国ロードショー。

監督のケネス・ブラナー氏にインタビューしました。

【後編】『シンデレラ』監督インタビュー「変わらない“ディズニープリンセスらしさ”とは、善良さ、ユーモア、一緒にいたくなる資質」

 

※当記事【前編】は寄金佳一が担当します

ディズニーは、なぜ今『シンデレラ』を実写化するのか?

ディズニー・ラブストーリーの原点『シンデレラ』。

映画『マレフィセント』(2014年)において、『眠れる森の美女』の実写化が、商業的にも、ファンの評価という意味でも、大成功したとはいえ、なぜ今『シンデレラ』を実写化するのでしょうか。

ストーリーはもとより、カボチャの馬車や、ガラスの靴といったシンボルたち、そして結末にいたるまで、誰もが『シンデレラ』をよく知っています。

“誰もがよく知っている” という事実は、メリットでもあり、デメリットでもあります。

ディズニーの熱心なファンであればいざ知らず、一般の人々が、よく知っている物語を、わざわざ映画館まで足を運んで観に行くには、よほどの理由が必要だからです。

作品そのものは、 “よほどの理由” が確かに存在する、正真正銘の傑作に仕上がっています。

ディズニーは明らかに、意志を持って、『シンデレラ』の実写化に挑んでいます。

ケネス・ブラナー監督に直撃しました。

 

ケネス・ブラナー監督インタビュー

――ディズニーが今『シンデレラ』を実写化した理由について聞かせてください。

『シンデレラ』は、知らない人がいないほど有名な物語です。ディズニーファンの半分は名作のリメイクに喜んだと思いますが、もう半分は「なぜ今、シンデレラなのか?」と疑問に感じたはずです。

実際のところ、ケネス・ブラナー監督は、ディズニーから、『シンデレラ』をどのように監督してくれ、と依頼されたのでしょうか?

 

ケネス・ブラナー:とても興味深い質問です。

ディズニーは、新しく、ポジティブな「始まり」の機運を感じていて、アニメーションを実写化していく創造的なプランの先駆けとして、『シンデレラ』を考えていたようです。

もちろん今までにも、『アリス・イン・ワンダーランド』『オズ はじまりの戦い』『マレフィセント』など、おとぎ話が実写化された前例もありました。

が、『シンデレラ』は、ディズニー・アニメーションのDNAとも言える作品なわけです。

だからこそ『シンデレラ』の実写化を、マーベル、ルーカス・フィルム、ピクサーと同様、ディズニー実写部門のクリエイティブ・ビジョンの始まりなんだと、ディズニーは考えていたようなんですね。

私が新鮮だったのは、ディズニーがそれを、計算でやろうとしていたのではなく、あるいは「ライブラリがあるから」とビジネス面だけでやろうとしていたのでもなく、「映画としてしっかり成立させなければいけない」と考えていた点です。

ですから、「どうしてほしい」ということでなく、ディズニーは逆に「監督は、『シンデレラ』という作品をどのように見ていますか?」「どんな『シンデレラ』を作りたいと思いますか?」と聞いてくれたんです。

私は「古典的(Classical)なシンデレラをつくりたい」と答えました。

伝統的であり、おとぎ話ではあるんだけれども視覚的に豪華な作品でもあって、キャラクターと演技がとても現代的な作品をつくりたい、と答えたんですね。

 

『シンデレラ』はディズニー実写部門のマイルストーン

アニメーションでは『アナと雪の女王』『ベイマックス』と、世界中を感動の渦に巻き込む作品を世に放ち、ディズニーは、明らかに新時代に突入しました。

時代の移り変わりと共に、変化していく、人々の価値観。

ディズニー・アニメーションのDNAである『シンデレラ』の実写化は、言ってみれば、ディズニーの実写部門の決意表明です。

現在、ディズニーは、『シンデレラ』に続き、エマ・ワトソンがベル役を務める実写版『美女と野獣』を制作しています。

ディズニー実写部門では、クラシカルなキャラクターの魅力を大切にしながら、古びてしまった部分を現代的にアジャストして、アニメーションの古典を生まれ変わらせていくプロジェクトが進行中なのでしょう。

 

ケネス・ブラナー監督インタビュー後編では、実写化を経ても失われない、ディズニー・プリンセスの変わらぬ魅力に迫ります。

【後編】『シンデレラ』監督インタビュー「変わらない“ディズニープリンセスらしさ”とは、善良さ、ユーモア、一緒にいたくなる資質」

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